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【体験ルポ】赤城山麓の森の中
リゾート気分でタイ古式マッサージ
2022.08.11
赤城山の麓、大胡地区に1000坪の森を切り開いて生まれたタイ古式マッサージサロンがある。「自然の中で癒される」「施術のレベルが高い」と県内外から多くの人が訪れている。噂のサロンをたずね、2500年の歴史を持つといわれるタイ古式マッサージを体験してきた。(取材/阿部奈穂子)
まるで組体操みたい 施術者と一緒に全身をストレッチ
周囲を木々に囲まれた、小川のほとりにタイ古式マッサージサロン「SuayLom(すあいろむ)」は建つ。青い箱型のスタイリッシュな建物は、リゾートホテルの離れのよう。
まず驚いたのは施術ルームが広いこと。8畳くらいはあるだろうか。これを独り占めできるなんて…。冷たいルイボスティーをいただき、部屋の中を満たす香りを、6種のアロマオイルから選んでスタート。
タイ古式マッサージは、揉む、叩くという一般的なマッサージとはまるで違う。ひと言で言うと「組み体操」みたい。「もたれかかる、ぶら下がるという動きで、全身をストレッチしていきます」と代表の小森美千代さん。
最初は、「え、太ももの上に乗っちゃうの」「うわ、背中でもたれかかってくるの」と驚きの連続。普段使っていない部分を伸ばすときは「痛ったたた」。
しかし、20~30分が経過したころから、痛みをまったく感じなくなるから不思議だ。体の緊張が取れて、小森さんに身を預けられるようになったということか。
「人の体はファシア(膜)で覆われています。ファシアが硬くなると、動きが悪くなり、全身の状態も悪くなります。いまファシアをほぐして滑らかさを取り戻しているんですよ」と解説してくれた。
施術中に「ホーホーホッホー」とキジバトの鳴く声が聞こえてきた。「夕方になると鈴虫の声も響いてきますよ」と小森さん。リラックス度は満点だ。90分の施術終了後は、体が軽くなったのがハッキリわかった。
心と体を癒す理想郷をつくりたい
小森さんは神奈川県生まれ。東京・銀座のスクールで技術を学び、横浜市のホテルスパの店長を経て、茅ケ崎市の自宅の一角で施術をしていた。「ゴミゴミした都会ではなく、自然豊かな環境で究極の癒しを提供したい」。これまでに何度か訪れ、「何もないところに魅力を感じていた」という前橋市の大胡地区に2013年に転居。理想のサロンをつくりあげた。
タイ古式マッサージを行うサロンはまだまだ少ない。「人材育成のために、月一度、解剖学や技術のセミナーを開いています」。スタッフだけでなく、外部の人も参加歓迎としている。
小森さんの目標は「心と体を癒す理想郷」をこの地につくりあげること。「近い将来、岩盤浴や低温サウナを備えたリラクゼーション施設をつくりたい。いま、体が冷えて不調な人が多いので温めてあげたい。都会ではできなかったこともこの地ならできます」とニッコリ。
自然の中での丁寧な施術と小森さんのポジティブな言葉で、体中に元気が湧いてきた。また明日から頑張れそうだ。
店舗情報
SuayLom(すあいろむ)
- お問合せはこちら
- 027-257-8458
住所 | 前橋市堀越町551-9 |
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