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赤城山が一日だけ台湾に 
グルメと、らんたん、灯籠流し

2026.07.24

赤城山が一日だけ台湾に 
グルメと、らんたん、灯籠流し

 赤城大沼の湖畔に、台湾夜市のようなにぎわいが広がる。8月1日、「赤城山らんたん祭り」が大洞商店街を中心に開かれる。今年の目玉は地元の旅館や商店、カフェが腕を振るう台湾グルメ。魯肉飯や麺線といった庶民の味から、顔ほどの大きさがある鶏の唐揚げ、やさしい甘さの豆花まで、18品がそろう。夕暮れからは600個のランタンが覚満川を彩り、赤城大沼では灯籠流しも行われる。

山の店が挑む台湾の味

 まずは、ご飯ものから攻めたい。

 魯肉飯(ルーローハン)は、細かく切った豚肉をしょうゆや香辛料で甘辛く煮込み、煮汁ごと白いご飯にかける台湾の定番料理。レークセンター赤城とHutte Hayashiが、それぞれ異なる一杯を用意する。卵や青菜を添えた丼は、日本の豚角煮丼に似ているようで、香辛料がふわりと立つ台湾ならではの味わいだ。

 汁ものにも、聞き慣れない名前が並ぶ。名月館の「小籠包湯」は、スープの中に小籠包を浮かべ、細切りのしょうがをたっぷり。小籠包そのものの肉汁と温かなスープを一緒に楽しめる。台湾で親しまれる牛肉スープを再現した「牛肉湯」もある。

 Hutte Hayashiの「麺線」は、そうめんよりさらに細い麺をとろみのあるだしで味わう台湾の軽食。現地ではカキや豚のモツを入れることも多く、箸だけでなくレンゲですくって食べる。青木旅館は彩り豊かな台湾まぜそばを提供する。

 台湾の夜市気分を盛り上げるのが、豪快な鶏料理だ。

 「大鶏排(ダージーパイ)」は、鶏胸肉を薄く大きく開き、衣を付けて揚げる名物。バンディ塩原の一品は赤い衣が食欲を誘う。もとき亭の「ダージーパイ」は、香ばしいきつね色。店ごとの味付けや食感を食べ比べても面白い。みやま山荘からは、外をこんがり焼いた大根餅が登場する。

 片手で味わえる「包もの」も充実する。曽山商店の刈包は、ふかふかの白い蒸しパンで煮込んだ肉や香味野菜を挟む台湾式バーガー。Hutte Hayashiの胡椒餅は、こしょうとネギを利かせた肉餡を生地で包み、香ばしく焼く夜市の人気者だ。みやま山荘は、もちもちの生地で具を巻いた台湾クレープを出す。

 デザートの本命は「豆花(トウファ)」。豆乳を柔らかく固めた台湾の伝統的な甘味で、絹ごし豆腐よりもなめらかな口当たりが特徴となる。青木旅館は黒いタピオカや小豆を添え、青木別館はアイスと豆を盛り付ける。トレッカーズカフェの台湾カステラは、ふわふわの生地をカップいっぱいに詰めた華やかな一品。

 飲み物にも台湾らしさが光る。曽山商店の「飲むオーギョーチー」は、愛玉子から作るぷるんとしたゼリーを爽やかなドリンクに。ボートハウスカフェはマンゴーソーダを提供する。

 Co.SUNの「シェンドウジャン(鹹豆漿)」は飲み物というより、台湾の朝食でおなじみの豆乳スープ。温かな豆乳に酢を加えることで、おぼろ豆腐のようにふんわり固まり、香味野菜やラー油が味を引き締める。パンを浸しながら食べれば、軽い一食にもなりそうだ。

600個の光、湖へ流す願い

 お腹を満たした後は、昼から夜まで赤城山を遊び尽くせる。

 台南市と前橋市の子どもたちが作った600個のランタンは、18時から覚満川で点灯。自分で絵を描いたランタンを会場に飾るワークショップは、10時、11時、12時の3回開かれ、各回先着30人、参加費1000円となる。手に持って歩けるランタンも13時から500円で販売する。

 大沼へ願いを送る灯籠流しは19時から。灯籠は500個限定で、参加費1000円。台湾の輪投げやビール瓶おこし、漁師バッグなどの雑貨販売に加え、スラックラインやツリーイング、ガイドと歩く覚満淵の自然観察も企画されている。

 赤城山と台湾を結ぶきっかけとなったのは、現在の前橋市富士見地区出身で、戦時中に台南市長を務めた羽鳥又男。文化財の保護に力を尽くした縁が、海を越えた交流へつながっている。高原の風を感じながら台湾料理を巡り、日が暮れたらランタンの光を追う。赤城山で過ごす、少し遠い国への小旅行になりそうだ。

赤城山らんたん祭り
日時 8月1日(土)10時~20時
会場 赤城大沼湖畔・大洞商店街
台湾グルメ 11時~19時
ランタン点灯 18時~21時
灯籠流し 19時~