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遊びたい
ピッツァの祭典始まる
窯焼きの10店に長い行列
2024.05.11
「キングオブピッツァ2024」は5月11日、前橋中央イベント広場で開幕した。予選を勝ち抜いた群馬県内の名店10店が大会用に考案し改良を重ねてきた窯焼きのピザを提供、各店とも長い行列ができた。12日まで開かれ、実食した人の投票により6代目キングが決まる。
シンプルか豪華さか
夏日となる気温25度を超えた前橋市。会場はピッツァの祭典を待ちかねた市民でにぎわった。
ピッツァは石窯で焼くため、各店のテントの中は蒸し風呂状態。それでも、他店より1枚でも多く自慢のピッツァを提供しようと、スタッフは元気よく声を張り上げていた。
前々回、前回とも準優勝に終わり、5年ぶりのキング奪還に燃えるピッツェリア・ペスカは「3種モッツァレアのマルゲリータ」で勝負する。トマトソースの赤、モッツァレアチーズの白、バジルの緑とイタリアの国旗と同じ色合いのピッツァの原点だ。
「悔しい思いを引きずってきた。1位を獲りたいとの思いから根本からピッツァ作りを考え直し、今大会は具材に頼らないシンプルなマルゲリータで挑みます」と3年連続して商品開発にあたった大塚雅義さん。チーズは須藤牧場の搾りたてなど3種類を合わせ、生地には天然酵母を使ったという。
2017年の第1回大会でキングに輝いたラ・ピッツェリアも返り咲きに闘志を燃やす。「特製ローストビーフと濃厚チーズのピッツァ」はペスカとは対称的に具の豪華さが際立つ。こちらも天然酵母の生地を使い、4種類のチーズと野菜の旨みいっぱいの自家製デミトマトソースを合わせている。
地元・前橋からはイルクオーレとユーズダイニングが参戦、虎視眈々と初優勝を狙っている。
イルクオーレはとろとろの半熟卵を載せた「上州牛ミートソースのビスマルク」、ユーズダイニングは牛挽き肉とナス、ミニトマトで作る「ボロネーゼ」を提供している。
市外からも実力派の店舗が出店、人気の店にはひと際長い行列ができていた。
来場者はお目当てのピッツァを買い求め、涼しい中央通りに設置された試食コーナーで熱々を頬張っていた。
実食者の投票で順位決定
会場では焼き立てのピッツァを4分の1カット(8分の1カットを2枚)を500円で販売する。500円ごとに投票コインを1枚もらえ、美味しかった店に投票できる。
最終日の12日は10時時から15時まで。
キングオブピッツァは「前橋をピッツァの聖地に」を合言葉に2017年に始まった。良質な小麦の産地であり、県内外の名店にピッツァ窯を提供している増田煉瓦の本社があることから、大会を機にピッツァを名物料理として全国にPRしている。