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前橋温泉「医王薬師の湯」24年目の大改修 
12月4日リニューアルオープン

2023.12.03

前橋温泉「医王薬師の湯」24年目の大改修 
12月4日リニューアルオープン

前橋温泉「医王薬師の湯」(前橋市関根町)が生まれ変わった。約2カ月間の改修工事を終え、12月4日、リニューアルオープンする。「医王薬師の湯」は1999年、整形外科医の滝澤幸男さんが創業した日帰り温泉施設。「医師の目から見て良い温泉施設を」と随所にこだわりが光る。今回の大改修の内容を、滝澤さんの長女で「前橋温泉クリニック」院長の岩波佳江子さんに聞いた。(取材/阿部奈穂子)

居心地の良い上質空間に

真新しい暖簾をくぐると、茶色を基調にした更衣室が広がる。使い勝手の良いロッカー、一人一人区切られたパウダーコーナーなど、上質な空間だ。

▲ロッカーは使いやすい高さに統一

▲パウダーコーナーは全8席

大浴場は天井を塗り替え、洗い場のシャワーのカランを交換した。

サウナは真新しいヒノキの床、壁、ベンチに改修し、明るく美しく変身。木の香りが心地よい。

▲生まれ変わったサウナ

水中歩行を効果的に

前橋温泉「医王薬師の湯」の大きな特長といえば、3㍍×4㍍の「運動浴槽」があることだろう。「膝や腰、股関節に痛みがある人でも無理なく水中歩行ができます。うちの温泉は海水に近い成分なので浮力が働き、足腰にかかる負荷は実際の体重の1/6以下です」と岩波さん。

ただし、運動浴槽の湯温は34度と低いため、長時間、浸かっていると体が冷えてくる。「20分歩いたら、湯温41度の大浴槽で温まる。それを繰り返すと血流もよくなるし、脂肪の燃焼効果も高い。水中歩行のルールを書いた看板も今回の改修で設置しました」と話す。

▲手前から大浴槽、気泡浴、運動浴、足湯、水風呂

▲水中歩行のルールを看板に

父が地域に残した宝を守る

「体のあちこちが痛い」「運動しなくちゃいけないのはわかっているけれど、なかなかできない」、そんな患者さんの声を受け、岩波さんの父親で、滝澤整形外科医院院長の滝澤幸男さんが温泉の掘削を始めたのは1995年、60歳のとき。

4年後、医院と日帰り温泉施設が併設するビル「クア・イ・テルメ」を建てた。

▲1999年に誕生

大浴場には運動浴や気泡浴など、健康増進のための風呂があるほか、「浴槽は深めに作ってあります。深ければ深いほど体に水圧がかかり、背骨の負荷やむくみが取れるため」。医師の視点が随所に見られる。

「時間を見つけては大浴場の壁を磨き、夜中でも2~3時間おきに起きては源泉温度の管理をしていた父の姿を見て育った」という岩波さん。

滝澤さんは2年前に亡くなったが「父が地域に残した宝物。私が専攻するアンチエイジング医学でも、温泉はとても役に立つ。父に感謝をしつつ、これからも大切に受け継いでいきます」と話す。

 

▲「保温効果に優れ、皮膚に優しい。泉質には自信があります」と岩波さん

▲ロビーにはグルテンフリーのレストラン「風の穂」がある。温泉と食事で健康に

施設情報

前橋温泉「医王薬師の湯」

お問合せはこちら
027-233-0202
住所 前橋市関根町2丁目10−1
営業時間 10時~22時 (最終入館 21時30分)
定休日 第4火曜(年内は無休)
料金 3時間/850円、小学生以下は3時間/400円
泉質 ナトリウムー塩化物温泉