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前橋に“三ツ星”がやってきた
フランス料理店「cépages(セパージュ)」
まえばしガレリアに6月1日オープン

2023.05.26

前橋に“三ツ星”がやってきた
フランス料理店「cépages(セパージュ)」
まえばしガレリアに6月1日オープン

ギャラリーとレジデンスの複合施設「まえばしガレリア」1階に6月1日、フランス料理店「cépages(セパージュ)」が誕生する。シェフはミシュラン三ツ星に輝く東京のフレンチでスーシェフを務めた石橋和樹さん(37)。日本各地の選りすぐりの食材と群馬の食材が調和した本格的なフレンチを、極上のワインとともに楽しめる。

めぶく前橋で挑戦しよう

「前橋に行かないか、という話をもらったときは正直、驚きました。でも東京に息苦しさを感じていた時期。アートと食で街おこしをしている前橋で挑戦してみようと、決意しました」。石橋シェフは人生の一大決心をこう振り返る。

フランス料理店にはシェフの右腕となるソムリエは欠かせない。かつて、西麻布の三ツ星「レフェルベソンス」で修業していたときの同僚、内藤大治朗さん(38)に「一緒に行こう」と声をかけた。内藤さんは「前橋はいま、めちゃくちゃ盛り上がっている。面白い」と即決したという。

 

▲千葉県生まれ、「アビシウス」「レフェルベソンス」などで腕を磨いた石橋シェフ

▲長野県生まれ、「ランベリー、ナオトK 」でシェフソムリエを務めた内藤さん

カウンター6席のみの特別感

「cépages(セパージュ)」の店内は3つのゾーンに分かれている。メーンのダイニングは、ベージュの漆喰の壁に囲まれた温かみのある空間。石灰岩でつくったカウンター6席のみという特別感に胸が躍る。

目の前のキッチンで料理ができあがる様子を臨場感たっぷりに体験できる。「ナチュラル、オーガニックなど私の好きなキーワードを具現化した空間です。南部鉄器の鍋や黒いまな板など、調理道具の黒をアクセントにしています」と石橋シェフ。

ほかに、バーエリアと16人まで入れるホールエリアがある。

 

▲ホールエリアから見たダイニング

▲アートが飾られたホールエリア

▲24時まで営業のバースペース

焼きまんじゅうにフォアグラ

千葉県出身で、祖父の作る米や野菜を食べて育った石橋シェフ。準備期間中は地元の食材探しに奔走した。「車を持っていないので、自転車で。前橋は人情に厚い人が多くて、自家用車で案内してもらったことも度々」と笑う。

「良農園をはじめ、前橋には高品質な野菜をつくる農家がある。川場村の米、雪ほたかも素晴らしい。魅力的な素材との出会いがありました」とこれからの可能性に胸をときめかせる。

▲上州地鶏と金華ハムのコンソメにサマートリュフを合わせて

料理はおまかせコースのみで12皿前後が登場する。独自の配合でつくった焼きまんじゅうの生地に、フォワグラのテリーヌをのせ、高知県の黒蜜、ポカを組み合わせた一品は、これを目当てに前橋を訪れる人も現れそうなスペシャリテ。

「焼きまんじゅうは何店舗も食べ歩いた。一番自分のイメージに近いまんじゅうをベースにアレンジを加えました」

▲焼きまんじゅうとフォアグラ。ボルドーの甘口の貴腐ワインとともに

パンは提供しない。「料理だけでお腹を満たしてほしい」から。〆には雪ほたかを使った雑炊をいただける。

「鴨肉のソースには上野村の十石味噌を隠し味にしています。随所に和を取り入れていますが、着地点はフレンチ」と石橋シェフは言う。

料理の味を引き立てるワインペアリングもある。ソムリエの内藤さんがワインの特徴や料理との相性を詳しく説明してくれる。

▲銀の鴨を炭火で焼き、十石味噌が隠し味のソースを添えて

▲内藤さんの丁寧な解説も楽しい

店舗情報

cépages(セパージュ)

住所 前橋市千代田町5-9-1 まえばしガレリア1階
営業時間 レストラン18時~20時30分(LO)
バー 21時~24時
定休日 水曜、月に2日不定休
ホームページ https://www.instagram.com/cepages_restaurant/
予算 おまかせコース12皿前後 3万3000円(税込み、サービス料別)
ワインペアリング 3万3000円(税込み、サービス料別)
予約方法 上記、ホームページ(instaglam)のDMから問い合わせる