play

遊びたい

入山法子さん「負けるもんか」
『天上の花』前橋上映で舞台あいさつ

2023.01.07

入山法子さん「負けるもんか」 
『天上の花』前橋上映で舞台あいさつ

映画『天上の花』の上映が1月7日、前橋シネマハウスで始まった。萩原朔太郎の長女、萩原葉子の小説『天上の花-三好達治抄―』が原作。朔太郎没後80周年を機に昨年、全国で展開された朔太郎大全を記念して制作された映画が“故郷”に凱旋した。初回上映後、主演の入山法子さんが来館し、「朔太郎生誕の地で初日を迎えることができ、うれしく思います」と感謝の言葉を述べた。

東出昌大さんと壮絶な演技

圧巻のシーンの連続で客席の興奮が冷めやらぬ中、入山さんと出版会社社長役で出演した前橋文学館の萩原朔美館長、盲目のあんま役の林家たこ蔵師匠、共同プロデューサーの一人、小林三四郎さんがスクリーンの前に立った。

朔太郎の美貌の妹、慶子役を演じた入山さんは三好達治役の東出昌大さんとの壮絶な演技が話題になっている。入山さんは「お互いが交われず、ただぶつかる。しんどかったですよ。毎日、立ち向かっていくのが彼女の正義だと思い、『負けるもんか』とお芝居しました」と振り返った。

萩原館長は「受けの演技って大変なのよ」と称賛しつつ、自分の出番がワンカットで終わったことに触れ、「頼むよ。もっとセリフがあってもよかったのに」と嘆き、笑いを誘った。

片嶋一貴監督の演技に対する厳しさにもふれ、入山さんは「東出さんの『(何度も同じ場面を撮影すると)鮮度が落ちる』っていう言葉に共感したし、私も『何でもう一回撮るんですか』と言った。言いたいことを言ってもいい現場でした」と話した。

たこ蔵師匠は東出さんに蹴飛ばされ逃げるシーンで「2階から突き落とされそうな感じで一目散に逃げたら、監督から『目が見えている演技だ』と撮り直しさせられました」と苦笑いした。

碓氷峠のトンネルで深夜撮影

新潟県柏崎市にある小林さんの実家である寺で大半が撮影されたが、最も壮絶な暴力シーンは碓氷峠のトンネルで深夜に行われた。小林さんは「一発撮りしかできず、スタッフ全員が緊張した。記念になるシーン」と裏話を披露した。

▲舞台挨拶のあと、サイン会が行われた

前橋シネマハウスは3週にわたって上映する。料金は一般1800円、シニア(60歳以上)1100円。スケジュールは下記の通り。

7日~13日 ①12時15分~14時25分 ②19時10分~21時20分

14日~20日 ①10時~12時10分 ②16時45分~18時55分

21日~27日 ①12時20分~14時30分 ②19時~21時10分

問合せ先

前橋シネマハウス

お問合せはこちら
027-212-9127
住所 前橋市千代田町5-1-16 アーツ前橋上(3階)