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オール前橋でテルサ再生
前橋市と商工会議所が連携

2023.12.18

オール前橋でテルサ再生
前橋市と商工会議所が連携

前橋市中心街の複合施設「前橋テルサ」を前橋市と前橋商工会議所が連携して管理、運営にあたることになった。市民に人気の高いホールをはじめ、ホテル、レストラン、フィットネスといった施設の運営をそれぞれ専門的に展開している事業者に分散して任せる方式。利用者の満足度を高めるとともに、収支的に“お荷物”だった従来の態勢を一新、収益を生み出す施設に再生する。所有権や管理方式を含め両者で協議していくが、ホールについては「喫緊の課題」(山本龍市長)として取り組む。

ホールは最優先で再開へ

前橋市役所で12月18日に開かれた記者会見で山本市長と商工会議所の石川靖副会頭、村井誠志常務理事が出席、中心街の活性化のため官民一体となって前橋テルサを再生する方針を明らかにした。

▲早期の再開が求められている前橋テルサ

▲ホールの再開は最優先で取り組む

前橋テルサをめぐっては、土地、建物の売却に向けた事業提案型公募を実施した。3者から応募があったものの、収支計画や運営方法に確実性が認められないとして、いずれも優先交渉権者に該当しなかった。

今年2月にも賃貸先の優先交渉権者に選定した企業が辞退した件があり、市は単独での管理、運営に限界があると判断した。

ホテル、レストラン 専門業者が運営

公募では従来の施設の存続を条件にしていなかったが、山本市長は「せっかくあるのだから残したい。特にホールは中心街の再開発で中央イベント広場を閉鎖することになり、市民の集いの場としての機能面から喫緊の課題」と強調、可能な限り早く再開させたい意向を示した。

土地、建物の所有先については、「これから協議していく。区分所有や賃貸といった方法もある」と述べ、市の所有にも含みを持たせた。

▲テルサ再生に意欲をみせる山本市長

▲得意な分野の事業所による分離運営を提案する石川副会頭

公募の審査委員を務めた石川副会頭は「個人的には前々から1者で担うのは困難だと考えていた。レストランならどこどこ、フィットネスならこことセパレートに経営する方がいい」と指摘。ホテル運営を例に、これまで民業を圧迫しないよう部屋数や構成を制約されてきたが、制約が外れれば経営環境は改善するとの見通しを示した。

村井常務は「ビジネスとして成り立つ仕組みをきちっと作り、税金を納められるようにしたい」と自立の必要性を指摘しながら、民間単独では難しいホールの運営や駐車場利用で市の協力を求めた。

前橋テルサ

1992年、前三百貨店があった場所に前橋勤労者総合センターとして建設された複合施設。地上12階、地下1階。外観はレンガ調で、大正ロマンを醸し出す。雇用・能力開発機構と共同保有していた前橋市が2004年に買収。前橋市まちづくり公社が運営、市は施設維持費用として年間2億5000万円負担してきた。ホテル、プール付きのフィットネス、多目的ホール、大小の会議室、レストランがあった。2023年3月から休館。