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納得できる生き方しよう
ジンズ・田中CEOが人生論語る
2023.09.05
ジンズホールディングスCEO、田中仁さんの講演会が9月5日、前橋商工会議所で開かれた。田中さんは柳井正さんをはじめ親交のある経済人が成功する前からしっかりした目標を掲げていたことを示し、「人生をどう生きるか。自分の強み、やりたいことは何かを真剣に考え、納得できる生き方をしてほしい」と若き起業家たちに訴え掛けた。
群馬発は全国で成功する
「変わりゆく時代の中で我々はどう生きるのか」をテーマに講演した田中さんは「お題が難しいな」と笑わせながら、会社経営やまちづくりを通して培った人生哲学を「生の言葉で真剣に」語った。
聴講者の多くが自身の主宰する群馬イノベーションスクール(GIS)の現役生や卒業生だったこともあり、「地方都市は競争が少なく、本気で努力していない人が多い」「人のせい、行政のせいにしないで自分自身のエネルギーを燃やそう」と直球で主張。「真剣にやれば壁を乗り越えられる。最低でも田中ぐらいにはなれる」とエールを送った。
公演に続いて、GISの1期から現在の10期まで主任講師を務める早稲田大学ビジネススクールの長谷川博和教授とのトークセッションに臨んだ。
「群馬で成功すれば全国で成功する」との持論を展開。長谷川さんから理由を尋ねられると、カラオケのまねきねこ、ベイシア、築地銀だこの社名を挙げながら、「東京とは違い、全国どこにでもあるような場所だから全国ブランドになれる。みんなはすごくチャンスのあるところに生きている」と激励した。
セッションの途中、日本環境設計の創業者である岩元美智彦さんが田中さんに呼ばれて飛び入りで加わった。
岩元さんは「完全な循環型社会を作りたい」と会社を立ち上げ、独自の革新的な技術により創業時に120万円だった資本金が100億円になった経緯を説明。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場したデロリアン号を購入、古着から再生したエタノールで車を走らせた企画を紹介し、「事業は大変。無理は続かないから『楽しい』を入れて」と呼び掛けた。
GISアドバンスの初イベント
講演後は懇親会を開き、講師や参加者同士で交流を深めた。
講演会はGISの卒業生で昨年11月に発足したGISアドバンス(小林新一理事長)が初のイベントとして企画した。