市内高校吹奏楽部が一堂に
「Brass!Brass!Brass!Live!2023 」
24日開催

9月初旬に行われた合同練習会では、ホールに迫力ある音色が響きわたった。

「Brass！Brass！Brass！Live！2023」の出演は1、2年生で、プログラムは各校の単独演奏と、80名前後の大編成で4曲を披露する合同演奏の2部構成。アンコールはなんと全員で演奏する。運営も生徒主体と異例づくしの演奏会だ。

「Brass！Brass！Brass！Live！」がスタートしたのは2015年。当時、前橋商顧問の稲毛信哉さんが一念発起、先にホールを予約、タイトルも決め、各校の顧問に事後承諾を得る流れでこの演奏会を立ち上げた。「堅苦しくないものにしたいという思いで “Live！” と名付けた。先輩方が築き上げた栄光の前橋の吹奏楽文化を後世へつなげたい」と想いは熱い。

稲毛先生は現在、市立前橋高吹奏楽部で指導に当たる。同部長の小野里瑠人さんは「部の目標を胸に周囲の支えに感謝し、音楽を楽しんでいる。演奏では部員23人の仲の良い楽しい雰囲気も届けたい」と話す。

「Brass！Brass！Brass！Live！」実行委員で 2年の峯岸新さんは「合同演奏の大迫力のサウンドや、アンコールの楽器を持参した人がステージに上がれる企画に注目を」とPR。1年市川心雪さんは「中学生には高校でも吹奏楽を続けたいと思ってもらえたら」と期待する。

7年前稲毛先生が市外に転任して以降は、前橋東高がホスト校に。「時としてコンクールなど競い合う面が前面に出ることもあるが、それとは関係なく楽しく交流できる大変意義深い活動。やめるという選択肢はなかった」と顧問の牧野勇さんは明言。

前橋東高吹奏楽部は今回最も多い41人で参加。部長の多胡結芽乃さんは「やる気と熱意と牧野先生への愛に溢れている部活。群馬一明るいバンドをモットーに、東らしく楽しく演奏する」とアピール。

前橋東高の実行委員の2年工藤美侑さんは「中1の時に見た憧れのステージに根底の部分から関われ、とても嬉しい」。同じく2年の大原凛佳さん、中野綾香さんは「1年目に比べて2年目で一気に責任ある仕事が増えたが、その分達成感もある。他校との交流の中では去年の繋がりを確かめられた」などと続けた。

1年の増渕倖野さんは、昨年の舞台の合同演奏を見て感動。「ぜひ手伝いたい」と立候補した。同じく飯塚心也さんは「委員会では中学の先輩に再会できて嬉しい」と話していた。