本格中華をリーズナブルに
チャイニーズダイニング 天壇

1985年に南町で創業し、1998年に現在の昭和町に移転。約40年間も愛され続けているチャイニーズダイニング「天壇」。シェフの長谷川弘之さんが作る本格中華をお手頃価格で食べられるのが最大の魅力でしょう。

ランチではエビのピリ辛チリソースやイカの四川風炒めなど、10種類の本格料理から1品選び、サラダ、ライス、スープ、お新香のセットが950円というお値打ち価格です。ジャスミン茶もポットでサービスされ、高級中華料理店に行ったような気分を味わえます。

大ぶりなエビはプリップリ。チリソースとよく絡みます。ライスはおかゆに変更もOK。さらにお代わりも無料。これは満足感が高いです。

デザートも追加しちゃいましょう。天壇特製杏仁豆腐プリンです。店名を冠しているメニューは絶対に美味しいという法則があります。

やはり…。普通の杏仁豆腐とはまったくの別物です。濃厚でまろやか。シェフに伺ったところ、「牛乳の代わりに2種類の生クリームを使っています。その上から黄桃のピューレーをかけて、フルーティーに仕上げました」とのこと。試行錯誤を繰り返して生まれた一品、これは食べてよかった！

麺好きのお連れ様が注文したのは「天壇辛味ラーメン」です。直径24㌢の大きな丼で登場しました。

豆板醤ががっつり利いた醤油味。具材にはコンニャク、タケノコ、白菜、豚肉、ザーサイ、卵、ニンニクの芽が入っています。辛くてコクがあって美味しいな。

あれ、この組み合わせはもしかして…。

1964（昭和39）年創業。前橋を中心に最盛期は６店舗あった幻の「上州ラーメン」の名物「上州雷ラーメン」と似ています。長谷川シェフに伺ったところ、「そうなんです。上州雷ラーメンが大好きで、天壇風にアレンジしました。創業者の息子さんも食べに来てくださり、『あー懐かしいなあ』と」

ラーメンやチャーハンから、高級食材、フカヒレを使ったコースまで、メニューの豊富な天壇さん。懐の深いお店でした。