gourmet
食べたい
指南書通りにいただきます
住宅街にある古民家風の店です。玄関前に「春夏冬中」の木の看板。「商い(秋ない)中」ですね。靴を脱いで上がります。
野菜天せいろをいただきます。お品書きと一緒に「武本庵流そばの楽しみ方」という指南書があります。「わさびは汁の中に入れず、少々そばにのせる」といった内容です。しっかり守りましょう。
瑞々しい蕎麦がせいろに盛られています。芸術的なまでに極細。前橋市内で一番、県内でもこれほど細いのは見かけません。更科系のように色白な蕎麦に星を見つけました。甘皮の部分でしょう。風味がよく、食感が滑らかになるので、星入りは大歓迎です。
指南書にはありませんでしたが、汁に付けずにそのまま食べてみました。見た目通り、喉越しのさっぱりした蕎麦です。北海道産の玄ソバを石臼で挽き、九一(蕎麦粉9対つなぎ1)で打つそうです。
指南書通り、汁に三分の一付けて啜ります。ますます、するり。汁は江戸蕎麦ほどではありませんが、返しが辛め。三分の一がちょうどいいですね。
揚げたて天ぷらは天然の塩水で
天ぷらはニンジン、ナスなど7種類。天然の海塩で作った塩水に付けて食べます。固体の塩だと、塩の付いた部分がしょっぱく感じるので正解。どれも美味しかったけど、紅いショウガが印象に残りました。
最初の客でしたが、蕎麦湯は白濁していました。蕎麦粉を入れてくれたのでしょう。初めに出していただいたのは蕎麦茶。しかも蕎麦の実入りでした。日本茶ではタンニンが口に残り、水では寂しい。細やかな気配りが気分をよくしてくれます。
店舗情報
そば処 武本庵
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- ☏027-221-6776
住所 | 前橋市文京町4-12-3 |
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営業時間 | 11時30分~14時30分、17時30分~20時 |
定休日 | 定休日 月曜 |