gourmet

食べたい

もつ焼きぶちや。
もつをかっこよく、美味しく

2025.12.17

炭火で旨さを引き出す

　中心街の路地裏に灯がぽつり。洒落たバーのようなドアを開けると、カウンターの中で店主が炭火と”対話“しています。12月６日に開店したばかりですが、「うまい肉が食べられる」と話題になっています。

▲１本１本丁寧に炭火で焼き上げていきます

　串もののおまかせ５本とビールを頼み、めぼしいつまみをいくつか注文しました。

　お通しに続いてきたのは「つらみ刺し」。豚の頬肉、カシラを低温調理して刺身風に仕上げています。ポン酢がかかり、ミョウガとネギがたっぷり。ニンニクとショウガの細切りが薬味に添えられています。コリッとした食感がたまりません。

▲ピンク色が食欲をそそります。香味野菜が名脇役

▲ポテサラは甘いソースで味変できます

　「大人の酒場ポテサラ」は粒マスタードと黒コショウが大人な感じ。ベーコンもゴロゴロ入っています。

　お待ちかねの串ものはナンコツ、ハツ、カシラが塩、つくね、シロがタレでした。塩は辛味噌、タレにはカラシ付き。どれも肉厚です。

▲左からナンコツ、ハツ、カシラ

　ハツは臭みがまったくなくジューシー。ナンコツ

　カシラは焼いても食感がいいですね。つくねはニラ入り。大腸のシロは脂の甘みと歯応えが抜群です。

▲シロとつくね。つくねは焦げ目が美味

　おまかせになかった「葱牛ればー」を追加します。名前通り白と青のネギが乗っています。味付けはゴマ油と塩。肉厚で柔らか。炭火の魔力でしょう。

▲レバーの火加減も最高。厚みがありパサパサしません

　かなりお腹いっぱいになってきましたが、見逃せない一品を見つけました。「鉄板ステーキ合盛り」。サイコロ状にカットされたタンとハラミが熱々の鉄板に乗っています。タンとハラミ、食感と旨みに秀でた黄金コンビです。醤油ベースのタレも絶旨です。

▲もつ好きにはたまりません、この合盛り

　店主の島田浩樹さんは前橋市内のホルモン専門店の立ち上げに関わり、10年働いて独立しました。「もつ焼きを、かっこよく、美味しく、熱く語れる火と脂と仲間のにおいがする、大人の酒場」がコンセプトとか。女性客が多いのも頷けます。

▲手際よく炭火焼きする島田さん