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森の蕎麦かふぇ九頭龍(くずりゅう)
三色もり 目と口で楽しむ

2025.11.11

優雅なバラ、香る抹茶

 鮮やかなピンク、森のような緑、野趣あふれる黒。3色の蕎麦がざるに盛られてきました。平日に数量限定で提供する「三色もり」をいただきます。

▲色鮮やかな3色盛り

 さて、どれから。まずは「ばら」でしょう。ばら園のすぐ西にあるこちらの名物ですから。春と秋のバラの季節にだけ味わうことができます。

 優雅ですね。ピンクの蕎麦の上には食用バラがちょこんと飾られています。目でも楽しめますね。バラは強く主張することはありません。そこはかとない香りがかえって気高さを感じさせます。

▲バラの蕎麦。バラを愛でたらこちらを

 続いては緑、茶蕎麦です。伊勢の抹茶を練り込むそうです。「神の領域のお茶。神々しくて使いました」と店主の眞下隆一さん。では、背筋を伸ばして心して啜りましょう。抹茶の香りが口いっぱいに広がります。つるりとした喉越しも味わえます。

▲抹茶は1年中あります

全粒粉を二八で打つ

 最後は海苔がかかったざる。青森県むつ市産の新蕎麦とか。「玄蕎麦を殻の付いたまま挽き込む全粒粉を使います。粘りが出て、蕎麦本来の味を感じられるから」。蕎麦の中にある「星」がその証拠。変わり蕎麦も全粒粉を二八で打つそうです。

▲基本の蕎麦。新蕎麦になっています

▲小鉢がいい箸休めに

 蕎麦はどれも細切りながらやや平打ち。1番好きなタイプ。食感が良く、香りと甘みを感じられます。

 蕎麦汁はカエシを4カ月以上寝かせて熟成させるそうです。やや濃口ながらも風味よく、味に奥深さがあります。食べ終わるころに出てくる蕎麦湯を入れ、余韻を楽しみました。

▲天ざる。天ぷらはカラッと揚がります

 眞下さんは30年以上、独学で蕎麦を打ち続け、2年前に脱サラして開きました。奥さまの芳江さん、看板娘のスタッフさんの愛想のある接客も素晴らしく、すっかり人気店なっています。

 「かふぇ」の看板通り、焼きだんご、黒蜜入りのおやき、抹茶アイスといったデザートもそろっています。秋の敷島公園を散歩し立ち寄りってみてください。

▲チームワーク抜群のチーム九頭龍

店舗情報

森の蕎麦かふぇ 九頭龍

お問合せはこちら
027-234-5000
住所 前橋市敷島町257-24
営業時間 11時~16時、17時30分~21時(予約制)
定休日 水曜