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【冷やしラーメン食べたい▶11】
天津楼 菜々久(さいさいきゅう)

2025.07.19

「夏の三麺志」、覇者は誰

 利根川右岸に建つサンダーソンホテルの最上階7階。壮大な戦いが繰り広げられていました。題して「夏の三麺志」。英雄が冷たい麺で勝負します。

 天下を統一するのは曹操率いる魏の「冷やし中華」か、呉の孫権が繰り出す「冷製担々麺」か、はたまた蜀の劉備の「冷麺」か。

▲ぜひ、秋冬版もやってほしい

 「担々麺、1番人気ね」。チャイナドレスに身を包んだ中国人の店員さんは孫権への支持を提案しますが、「冷やしラーメン」に最も近い冷麺にしました。軍師、諸葛孔明の策略に期待します。

▲サラダは生ハムとフライドオニオン添え

 斥候のサラダに続いて、本部隊がやって来ました。正面は細切りにしたチャーシューとキュウリ、トマト、煮卵。陣容は曹操軍と変わりません。

 伏兵は背後に隠れていました。キムチです。高句麗からの援軍。これぞ、孔明の一手でしょう。

 ただし、これはあくまで援軍。朝鮮半島の冷麺とは一線を画します。あくまで中国。スープは清湯をベースとして、夏用にやや甘みを加えています。麺は断面が丸い中華麺。冷やしラーメンですね。

▲大群の背後に援軍のキムチが配属されています

 ほんのり香る酸っぱさ。隠し味は梅でした。蜀の都、成都と変わらぬ暑い前橋の戦いに用意した秘密兵器。これぞ、孔明が求めた「地の利」でしょう。

 さっぱり食べられてまさに夏の覇者。と言いたいところですが、曹操も孫権も侮れません。「夏の三麺志」、戦いは始まったばかりです。

▲デザートの杏仁豆腐はイチゴジャム添え

本格中華と絶景の眺望と

 昼前に予約なしで行きましたらテーブルは満席。1人でしたので何とかカウンターに座れました。

 中国・瀋陽出身の料理長、任重さんの手による本格中華料理と対岸に群馬県庁、遠くに赤城山を望む絶景が人気のようです。

▲晴れた日は赤城山もくっきり。夜景も美しそう

 ランチは主菜を麻婆豆腐、海老チリ、回鍋肉、野菜炒め、唐揚げから2品選べる「ハーフ&ハーフ」が人気のようです。

▲海老チリと回鍋肉のランチ

店舗情報

天津楼 菜々久(さいさいきゅう)

お問合せはこちら
027-226-0122
住所 前橋市石倉町3-12-2(ホテルサンダーソン7階)
営業時間 11時30分~14時30分、17時30分~22時
定休日 年中無休