gourmet

食べたい

自然薯料理 といろ
自然薯もビーフシチューも

2024.12.07

野生児の粘り、味、風味

 自然薯とビーフシチューの“二刀流”の店です。どちらもオオタニサン級。両方とも食べられるスペシャルセットは手強い相手ですが、気軽に楽しめるお得なサービスランチが登場しました。
 人気のフルコース、自然薯御膳にカップに入ったビーフシチューが付いてきます。

▲こちらが自然薯御膳。ご飯はお替りできます

 すり鉢に入った自然薯はひげ根を焼いて皮ごとすり下ろすため、色黒で粘りも強烈。色白の大和芋や長芋とはまったく別種の野生児です。
 麦飯と南牧村ゆかりの佐久市のブランド米「五郎兵衛米」の丼飯にたっぷりかけて。あー、しみじみ旨い。芋の味が濃く、滋養が体に染み入ります。

▲茶色に近い。自然薯本来の味を味わえるよう出汁は控えめ

 副菜の蒲焼はタレとともに香ばしく焼き上げ、中はふんわり。とろろを邪魔しない上品な味付けです。
 3点盛りの小鉢にも自然薯の刺身が付いてきます。まさにフルコースと感激していると、「これも食べてみて」と店主の清水進さんが長皿を持ってきてくれました。自然薯の生すりおろしでした。出汁でのばさず、より濃厚で餅のような弾力。風味も強いですね。

▲蒲焼、3点盛りと小鉢。小鉢は牛肉と豚肉のそぼろ

ホホ肉を3日間煮込む

 ビーフシチューは4分の1サイズとか。では、通常はこの4倍。いや、ボリュームありますね。
 一頭の国産牛からわずかしか取れない希少部位のホホ肉をトマトやタマネギ、香味野菜を3日間煮込んだソースでさらに3日間煮込むとか。

 褐色のソースから取り出したホホ肉はトロトロでプルンプルン。ゼラチンが多く、女性が喜びそう。たっぷりの野菜もいい味していますね。

▲カップに入ったビーフシチュー

▲肉はこんな感じにとろけています

 デザートをいただきながら、清水さんと久しぶりにおしゃべりしました。猛暑で自然薯の生育が悪く、2カ月も休業したとか。いまは「新自然薯」が出回り美味しくなっているそうです。ぜひ、予約を。

▲豆乳プリンはキビ砂糖と黒蜜がかかっています

▲自然薯(右)とやまといもを手にする清水さん

店舗情報

自然薯料理 といろ

お問合せはこちら
027-251-7179
住所 前橋市元総社町2132-2
営業時間 11時~15時
定休日 木曜、金曜、土曜