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食べたい

牛鍋酒家 最後の50セント
怪しいすき焼きが旨い

2024.11.23

輸入牛を旨くする裏技は

 前橋市中心街の路地裏。怪しそうな階段を上がり、怪しそうな扉を開けると、怪しい店主、三村次男さんがお出迎え。「お二人さん、あっちに座ってネ」と怪しい席へと案内されます。

▲案内された席。飾り物が多く、慣れるのに時間がかかります

 料理はすき焼きのみ。以前はナポリタンや麻婆豆腐もあり、メニューにも残っていますが、「1人だから、面倒なのヨ」だそうです。
 鉄のすき焼き鍋に牛脂をたっぷり入れて火を掛けたら、しばし放置されます。この間、怪しい前菜が出てきます。蒸篭に入った点心はほぼ甘いまんじゅう。玉子焼き以外はバナナチップなど乾きものです。

▲驚くほどの種類、数の前菜

 牛脂がすっかり溶け出すころ、大量の肉と野菜がやってきました。肉は牛肉350㌘、豚肉150㌘。これで2人前とは恐れ入ります。
 鍋奉行は三村さんがしてくれます。大胆に肉を投入すると、牛脂によく絡ませて焼きます。「こうすると、USA産も国産のようになるのヨ」とウインク。野菜もたっぷり詰め込み、割下を入れると「煮えたらどんどん食べてネ」と言って去っていきました。

▲肉も野菜もたっぷりなすき焼き

▲鍋奉行をしてくれる三村さん

前菜、デザートも怪しい

 まずは大量の肉から攻めましょう。卵に絡めて。うん、旨い。これは産地偽造できますね。牛肉はサシが少なめ。A5ランクの銘柄牛は確かにおいしいですが、赤身の方がすき焼きには合うと思っています。豚肉のすき焼きも結構いけます。

▲煮えた肉からがんがん食べます

 シイタケやタマネギ、豆腐やシラタキも味が染みてきました。卵は6個も付けてくれましたが、量が多く、味が濃いめなのですべて使い切りました。
〆はうどん。冷凍ですが、肉と野菜の旨みを吸って素晴らしく美味しくなります。あー、お腹いっぱい。
 デザートにフルーツをいただいていると、「これも食べてネ」と団子の山。もう、無理です。

▲メロン、シャインマスカット、カキにリンゴ

▲デザートには団子も加わります

店舗情報

牛鍋酒家 最後の50セント

住所 前橋市千代田町4-12-7
営業時間 18時~23時
定休日 日曜、月曜、火曜