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寿司 龍
気軽に食べる寿司の原点

2024.10.19

豊洲直送、熟練の仕事

 「ランチの特選をお願いします」「お飲み物は? ビールですよね」「いえ、お茶で」。気風のいい店主、宮下仁志さんから“先制口撃”を浴びました。午後から大事な取材があるのに一瞬迷う自分がいましたが。

 手際の良さも味の内。冗談を言いながらも素早く寿司を握り、盛り付けていきます。無駄な動きがなく、まさに江戸の粋を感じさせます。

▲寿司を握るときは顔つきが変わる店主

 握り9貫に鉄火巻きと玉子焼き。まずは、天然のインドマグロに手が伸びます。握りは中トロ、鉄火は赤身。味が濃く、脂もすっきりしています。

 白身はタイの昆布締め。余分な水分が抜け、身が締まって、昆布のほんのりした旨みも加わります。淡白なタイが驚くほど美味しくなりますね。

▲ランチの特選。旬のお薦めを盛り合わせてくれます

▲マグロとタイ。紅白寿司合戦です

 青魚は脂の乗ったサンマでした。軽く酢で締められ、上品なネタになっています。紋甲イカには隠し包丁が入り、ホタテも食べやすい形に切られています。

イクラの醤油漬けは絶妙な味付け。大きな赤エビは甘さが際立ちます。

▲アナゴが絶品でした。甘すぎないツメが素晴らしい

 「自信を持っています」と最初に言われた対馬産の穴子を最後にいただきます。確かに、旨い。

 デザートに厚い玉子焼き。特選の名に恥じない見事な構成にすっかり満足しました。

日替わり小丼と握りのセット

 後から来た男性3人は日替わりの小丼と握りのセット。小丼は戻りカツオと昆布締めのタイの二色丼でした。握りが4貫と玉子焼きが付いてきます。ボリュームもあり、これはお薦めですね。

▲カツオとタイの二色丼。いい組み合わせです

▲春から夏にかけてはシラス丼も出ます

 宮下さんは都内の名店「寿司清」で20年修業し、4年前に故郷で念願の店を構えました。魚は修業先と同じ豊洲の業者から仕入れています。

 「寿司をもっと身近に味わってほしい」とカウンター6席の小さな城で張り切っています。

店舗情報

寿司 龍

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027-226-5267
住所 前橋市千代田町5-18-12
営業時間 11時30分~14時、18時30分(金曜、土曜は18時)~24時
定休日 日曜、3連休の最終日(火曜、水曜、木曜のランチは休み)