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食べたい
豊洲直送、熟練の仕事
「ランチの特選をお願いします」「お飲み物は? ビールですよね」「いえ、お茶で」。気風のいい店主、宮下仁志さんから“先制口撃”を浴びました。午後から大事な取材があるのに一瞬迷う自分がいましたが。
手際の良さも味の内。冗談を言いながらも素早く寿司を握り、盛り付けていきます。無駄な動きがなく、まさに江戸の粋を感じさせます。

▲寿司を握るときは顔つきが変わる店主
握り9貫に鉄火巻きと玉子焼き。まずは、天然のインドマグロに手が伸びます。握りは中トロ、鉄火は赤身。味が濃く、脂もすっきりしています。
白身はタイの昆布締め。余分な水分が抜け、身が締まって、昆布のほんのりした旨みも加わります。淡白なタイが驚くほど美味しくなりますね。

▲ランチの特選。旬のお薦めを盛り合わせてくれます

▲マグロとタイ。紅白寿司合戦です
青魚は脂の乗ったサンマでした。軽く酢で締められ、上品なネタになっています。紋甲イカには隠し包丁が入り、ホタテも食べやすい形に切られています。
イクラの醤油漬けは絶妙な味付け。大きな赤エビは甘さが際立ちます。

▲アナゴが絶品でした。甘すぎないツメが素晴らしい
「自信を持っています」と最初に言われた対馬産の穴子を最後にいただきます。確かに、旨い。
デザートに厚い玉子焼き。特選の名に恥じない見事な構成にすっかり満足しました。
日替わり小丼と握りのセット
後から来た男性3人は日替わりの小丼と握りのセット。小丼は戻りカツオと昆布締めのタイの二色丼でした。握りが4貫と玉子焼きが付いてきます。ボリュームもあり、これはお薦めですね。

▲カツオとタイの二色丼。いい組み合わせです

▲春から夏にかけてはシラス丼も出ます
宮下さんは都内の名店「寿司清」で20年修業し、4年前に故郷で念願の店を構えました。魚は修業先と同じ豊洲の業者から仕入れています。
「寿司をもっと身近に味わってほしい」とカウンター6席の小さな城で張り切っています。
店舗情報
寿司 龍
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- 027-226-5267
住所 | 前橋市千代田町5-18-12 |
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営業時間 | 11時30分~14時、18時30分(金曜、土曜は18時)~24時 |
定休日 | 日曜、3連休の最終日(火曜、水曜、木曜のランチは休み) |