広瀬川バル 風河
クラブハウスサンドとビールと

　「廣瀬川白く流れたり…」と詠んだ萩原朔太郎の銅像を後ろから見ながら、夕暮れ前にテラス席で友人とビールをいただいています。９月に入り、川を渡ってくる風が幾分さわやかになってきました。

　つまみはクラブハウスサンド。一つを２人でシェアします。後々の展開がありますので。ビールはおしゃれにハイネケン。アメリカ式にラッパ飲みもいいですが、炭酸の刺激が強いのでグラスに注ぎます。この方が絶対に美味しいと思うのですが…。

　クラブハウスサンドは皮付きのポテトフライとザワークラウト付き。ビールによく合います。

　前橋文学館の中にあるバルのせいか、会話は珍しく本の話に。最近読んだ本、好きな作家、ブックフェスに送る本…。話題は尽きず、ビールを追加しました。

　クラブハウスサンドは３段重ねのトーストの間にベーコン、鶏肉、玉子焼き、レタス、キュウリ、トマトが挟まっています。こぼれないよう爪楊枝が差さっています。両手で持ち、大きな口を開けてガブリ。

　いろいろな素材の味、食感がマスタード入りのオーロラソースでまとめられ、渾然一体となった旨さを楽しめます。でも、さすがアメリカ。一切れが大きく、一口では食べ切れません。ビールも進みます。

　残しておいたザワークラウトで、ハウスワインの白を一杯だけ。陽が明るい内に飲むのはわずかばかりの背徳感と圧倒的な優越感を覚えます。同志も結構いますよ。

　良質なワインやウイスキー、日本酒も揃い、予約をすれば夜も店を開けてくれます。

　このままずっとここにいたい気分になりますが、時間です。０次会はお開きにして、仲間の待つ１次会会場へ向かいましょう。