地鶏ラーメン とりじ
栄養満点 冷やしそば

　地鶏をじっくり煮出した淡麗系のラーメンが看板の店で、夏季限定の「冷やしそば」をいただきました。

　大きなチャーシューや水菜などトッピングに覆われ、麺がまったく見えません。まるでサラダのよう。細切りしたミョウガが涼しさを演出しています。

　下から麺を取り出します。手揉み風の縮れのある平打ち麺です。冷水で締められ喉越しがよく、それでいてもっちもち。これは大好きなタイプです。

　スープは醤油ベースで甘みを感じます。店主の橋爪太志さんに聞きましたら、「たまり醤油など３種類の醤油をブレンドし、鶏油（チーユ）を入れています」とのことでした。鶏皮から出る脂の旨みやコク、香味野菜の香りが加わり、奥深い味になっています。

　スープの量は少なめで、まぜそばより多い程度。麺や野菜を絡めながら食べます。麺と野菜のシャキシャキ感の違いが楽しいですね。

　低温調理でレア状に仕上げたチャーシューは素晴らしく柔らか。いい塩梅の半熟煮卵、姫竹のメンマとトッピングは見た目もきれいで美味。栄養バランスもよさそうで、夏バテ対策にお薦めです。

　手揉み風の麺が気に入ったので和え玉を追加しました。まぜそば風の替玉です。味は白醤油か煮干しがあり、白醤油を選択しました。

　具材はチャーシューとネギだけと極めてシンプル。でも、その分、麺の旨みが際立ちます。タレとよくまぜて、日本蕎麦のように啜ります。温かい麺はさらにもっちり。柚子の香りが漂い、いいお替りでした。

　橋爪さんは渋川市の名店「いち林」で修業、独立して5年になります。ますます腕を上げました。