やまもと
ふんわり関西風お好み焼き

「関西風お好み焼き」の懐かしい看板と再会しました。JR新前橋駅近くにあった店舗が再開発のため、2023年９月に移転。看板は昔のままです。

晩酌セットから始めましょう。生ビールにお通し、通常より小ぶりの豚玉が来ます。お好み焼きをはじめ、焼きそばや焼き物はすべてカウンターの大きな鉄板で店主が焼き上げてくれます。

こちらのお好み焼きは小麦粉が極めて少ないのが特長。卵が多めでふんわりした食感です。豚玉も他の店のとは別物で、お腹にもたれません。

というわけで、セットを軽くクリアしたらビールをお替り。第２陣として焼き物を２品追加します。

「やまもと焼き」と店名を冠したのはオリジナルのとんぺい焼き。元祖である大阪キタの「本とん平」のとは違い、玉子焼きの中に豚肉とタマネギが入っています。お好み焼きよりも軽くいただけます。

「大阪名物イカ焼き」も見た目は変わらず、中身がイカ。こちらもプレス機で圧力を掛けて焼き上げるイカ焼きとは違い、店のオリジナルですね。

さらに、ビールをお替りして、懐かしの本命に備えます。その名も「やまもとオリジナル」。生地が卵とヤマイモだけのお好み焼きは豚肉、キャベツに紅ショウガなど具だくさんです。

ソースが塗ってあるのでそのままでもいけますが、関西風の出汁に付けて食べると明石焼きのよう。出汁のおかげでさっぱり〆られました。

関西出身のご夫婦が縁あって新前橋で店を開いて30年。ご主人は３年前にお亡くなりになりましたが、奥さまの横山桂子さんが２人の店を守っています。

「１人になったときは不安だったけど、お客さんが励ましてくれた。新しい店もお客さんに恵まれ、楽しくやっています」。笑いの絶えない店で、笑顔を広げてそんな話をしてくれました。