チャイナ館 桂林
「さん味メン」の謎が解けた

ずっと気になっていたメニューに挑戦します。「さん味メン」とあります。横浜のご当地ラーメン、サンマーメンを想像しましたが、果たして…。

野菜たっぷりのあんかけ。サンマーメンにも近いけど、酸辣湯麵（サンラータンメン）でした。あらかじめラー油入り。なぜ、「さん味」かは不明です。

とろみがやや強め。豚肉、ハクサイ、ニンジン、ニラ、キクラゲと豆腐が入り、卵がふんわり。麺を引き出すと湯気が出てきました。熱々です。

醤油ベースの淡白ながら具材の旨みをすべて吸収した味わい深いスープ。酸味と辛味が効いています。

中細のストレート麺は必要以上にスープを引き上げません。やや硬めの茹で具合もいいですね。

具材はすべて細切りで食べやすく、麵やスープとの一体感が素晴らしい。ぷるんぷるんの豆腐がいい働き。これが入ると「中華」って感じがします。

酸味、辛味と旨味のバランスが取れたスープ。後半は刺激を与えましょう。ラー油とコショウをやや多めに投入します。むせるような辛さ。これがいい。

最後は酢をたくさん回し掛け、完食完飲します。いい汗かきました。

基本の醤油ラーメンを頼むと、澄んだ上品なスープがよく分かります。鶏ガラや野菜からゆっくり旨味を引き出して雑味のない上湯スープ。麺類はもちろん、すべての料理のベースになっています。これだけで店の実力が伺えますね。

店は1983年に創業、40年を超えました。ご夫婦２人で切り盛りしています。いつまでも続いてほしいと願う一軒です。