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食べたい

ホルモン千代
ホルモンと焼きそばと

2024.06.05

一見さんにも優しいお母さん

白地に赤く「ホルモン千代」と染められた暖簾が掲げられ、いつもにぎやかな声が店の外に漏れてきます。恐ろしく常連さんが多い店ですが、ご安心を。一見さんも千代さんこと、川崎千代孝さんはお母さんのように温かく迎えてくれますよ。

生ビールを頼み、枝豆とポテトサラダで飲っていると、ホルモンとカシラがやってきました。すごい量、大きさ。さあ、じゃんじゃん焼いていきましょう。

▲下処理が上手で臭みを感じない大ぶりなホルモン

ホルモンは脂身が多めで、強火にすると焦げてしまいます。ここは焼き奉行の出番。ロースターの火を調整しつつ、小まめに肉をひっくり返します。ほどよく焦げ目が付いたら長居は無用。どんどん食べましょう。

弾力があって、それでいて柔らか。タレにはニンニクがたっぷり入っていて刺激的です。ビールが進みますね。ということで、「生、お替り」。

カシラは店に入ったとき、千代さんがカウンターで切り分けていました。「さっき仕入れたの」。新鮮そのものですので、くれぐれも焼き過ぎないように。噛むたびに肉汁が口に広がる幸せをかみしめましょう。

▲内臓系は小まめにひっくり返すのがお薦めです

▲噛み応えがいいカシラ。ジューシーです

「私はこれが一番好きなの」というカルビを持ってきてくれました。これも豚です。赤身と脂身のコントラストがきれい。こちらは「一回返し」にします。片面に焦げ目をやや強めに付けたら、裏面は軽く炙る程度に。香ばしさと肉の旨みを感じられます。ぜひ、お試しを。

▲脂身と赤身が層をなしています

▲いい具合に脂が落ち、食べやすくなります

元気はつらつ看板娘

カルビと一緒にご飯を食べる手もありますが、ホルモンと並ぶ名物、焼きそばで〆ましょう。

具はキャベツのみ。たんまり肉を食べた後はちょうどいいですね。素朴な味がたまりません。

▲これぞ前橋やきそば。素朴さがいい

店は1977年、ご主人と開店しました。ご主人が亡くなってからは千代さんが1人で切り盛りしています。「仕事が好きで、お客さんと話をするのが楽しいから」とほぼ休みなしで暖簾を上げています。もうすぐ米寿とは思えない、元気はつらつの看板娘です。

▲仕事の合間に一杯。幸せそうな千代さん

店舗情報

ホルモン千代

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住所 前橋市住吉町2-9-20
営業時間 12時ごろ~お客さんがいなくなるまで
定休日 不定休