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会席そば 草庵
サクラ満開、春の蕎麦

2024.04.02

2枚目は柚子から山葵に

春が来ました。サクラを味わいましょう。美味しいサクラを蕎麦で。月替わりで変わり蕎麦をいただける、こちらのお店。4月は待望の桜蕎麦です。

三枚そばは変わり蕎麦が2枚と基本の蕎麦が1枚、順番にでてきます。

本漆のお盆にまず登場したのは鮮やかなピンク色した桜蕎麦。塩漬けしたサクラの葉が添えられ、桜餅の香りがプンプン漂ってきます。「葉もお食べになれます」と女将さん。いいこと考えました。

▲ここではサクラが満開。お花見できます

二、三本手繰って、そのまま。口の中に春が広がります。変わり蕎麦はソバの実の芯、更科粉を使っています。喉越しが際立ちますね。蕎麦自体の香りは少なく、練り込んだ食材の香りを楽しめます。

蕎麦汁は江戸風。蕎麦を3分の1ほど付けて啜ります。小鳥が羽を休める中庭を眺められる趣のある個室で蕎麦を啜る。粋な気分に浸れます。

▲柚子切りは七味も合います。冬の定番です

二枚目は柚子切り。ほんのり黄色がかり、そこはかとなく柚子が香ります。4月は桜と山葵ですが、3月の柚子が残っていました。名残りを惜しみましょう。

野趣あふれる二八のもり

最後は二八のもり。こちらは甘皮粉を使い、香りが強く色黒。野趣あふれる蕎麦です。基本の蕎麦がしっかりしているから変わり蕎麦が映えるのでしょう。

▲もりは香りが強く、コシも強い

▲ブラックベリーのババロア。上品な味でした

3種の蕎麦を堪能して蕎麦湯をいただきます。サクラの葉を入れて。最後にまた香りを楽しめました。

デザートに季節の蕎麦菓子をいただきました。蕎麦粉入りのブラックベリーババロアです。うっすらとピンク。中にブラックベリーの実が入っています。ほんのりした甘さで上品な味わいでした。

▲小柱が海苔の座布団に乗った霰蕎麦

店主の杉山晃彦さんが生まれた年に脱サラした父親が開店、55年を迎えました。「北海道から始まり、その時季に最もいい玄ソバを石臼で挽いて打っています。蕎麦で季節感を楽しんで」と2代目。ちなみに桜蕎麦、練り込んでいるのは紅花でした。

店舗情報

会席そば 草庵

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027-269-0936
住所 前橋市荻窪町1230-1
営業時間 11時~14時(売り切れ次第)
定休日 火曜