中国料理 風鈴
あんかけそば 上質の味わい

専門店はもちろん旨い。店主のこだわりを感じます。でも、食堂のも味わい深いし、蕎麦屋さんのは懐かしい。はい、ラーメンの話です。国民食の横綱ですが、源流は中国。中国料理の名店で味わってきました。

ディナーはフカヒレそばや上海風焼きそばも注文できますが、ランチは日替わりの２種から選びます。この日は野菜あんかけそばか担々麺。オーナーシェフの赤石祐二さんは上海料理や北京料理を得意としていますので、あんかけそばを塩味でお願いしました。

上質な空間にふさわしい洗練されたサラダから登場。続いて主役がやってきました。こちらも美しい。合わせて15種類ほどの野菜を摂取できます。

澄んだスープを一口。動物系と野菜の旨みをじっくり引き出し、雑味がなく極上の味わいです。あんのとろみは薄め。さらりとした口当たりがいいですね。

タケノコ、キクラゲ、ハクサイ、ニンジン、チンゲン菜、ニラ、ネギ、モヤシと色とりどりの野菜はシャキッとした食感。絶妙な炒め具合です。

細めの縮れ麺はスープをよく絡ませます。上品なスープと相性は最高。やや硬めに茹でられ、最後までダレることなく美味しくいただけます。

卓上に置かれたミルには粒の白コショウが入っています。「辛さでなく香りを楽しんでいただきたくて。挽きたては香りの立ち方が違いますよ」とスタッフが説明してくれました。本当にいい香り。

至極の一杯でした。食後のデザート、杏仁豆腐を味わいながら余韻に浸っています。

都内のホテルで修業を積んだ赤石さんは前橋マーキュリーホテルにあった名店「秀峰」で総料理長を務めた経験があります。独立したいまも秀峰の味を引き継ぎながら、さらに進化させています。