麺や　ME BU KU
スンドゥブチゲ風ラーメン

敷島公園近くの住宅地にあり、看板のない幻のラーメン屋。味噌、醤油、塩の３種類を独自にアレンジした変わり種ラーメンを出します。

「お薦めは」と聞くと「全部だよ」と答えるへそ曲がりな店主。「じゃあ、味噌でも」とお願いすれば「でも？」と言葉尻を捉えます。「いや、ぜひ味噌をお願いします」。こういう店、長続きしませんね。

この日の味噌は「スンドゥブチゲ風」とか。石鍋にグツグツと音を立ててやってきました。激熱、激辛な感じ。寒くなってきたのでこれはいいな。

味噌スープは辛さの中に豊かな旨味を感じます。アサリや豚バラ肉、タマネギ、エノキと豊富な具材。韓国から取り寄せた唐辛子やニンニクも入っています。それにしても、熱い。でも、旨い。真ん中に置かれた生卵がいい感じで半熟になってきましたよ。

麺は細め。スープによく絡みます。「小麦粉は前橋産が中心。麺にも味噌を練り込んであるんだ」とドヤ顔の店主。

「自家製麺ですか」「いや、高校の後輩が作ってる」

「製麺所に特注しているのですね」「いや、スーパーで買ってきた」

最初からネタバレでしょうが、店主は前橋新聞「me bu ku」の編集長です。大安の10月23日、みなさまのお宅に第10号が届いたでしょうか。今回は「デザインとグルメ」をテーマにしました。

ラーメンは前橋が誇るサンヨー食品の「サッポロ一番」を使いました。11月に創業70周年を迎えます。

サッポロ一番、これまで何食食べたろう。醤油も塩もいいけど、やっぱり味噌が一番好き。みなさまはいかがでしょうか。