焼きまんじゅう 田畑
コがたっぷりの上州うどん

何屋さんなのだろう。暖簾は「焼きまんじゅう」とある。幟は「うどん」。看板には新鮮野菜、植木、鉢花の文字も並ぶ。恐る恐る中に入ると—。

あれっ、八百屋さん？　野菜が並び、キュウリが１本10円で特売されています。安いな。

作業小屋のような店内を見回すと、お品書きがありました。うどんと焼きまんじゅうをいただけそうです。ざるにかき揚げを付けました。

待つ間に店内を観察しましょう。手編みのぬいぐるみも販売しています。ますます不思議な店です。

さて、うどんが来ました。あめ色に輝いて旨そう。それにしても、すごいのが「コ」。丸々２本分はありそうな茹でたナスにオクラ、シイタケ、ネギと飾りつけのニンジン。これはうれしい。

うどんは極太ストレート。コシが非常に強い。小麦の香りも感じられます。地粉でしょう。もりだくさんのコと合わせて食べる昔ながらの上州うどんです。

かき揚げもでかい。横は15㌢ほどあります。シュンギク、ニンジン、ネギ、タマネギにサクラエビが入った豪華版。野菜をたっぷり採れます。

デザートは焼きまんじゅう。これも、でかっ。通常の１・５倍はありましょうか。生地はフワフワ。でも、噛むとモチモチ。タレは甘さ控えめで、大きなまんじゅうもぺろりといけました。

店主の田畑雅久さんによると、もともとは店の裏の畑で採れた野菜やハウスで育てた花や植木の直売所。だから、野菜がたっぷり付くのですね。

独自の焼きまんじゅうを作りたくて10年間、研究を重ね、酵母製造免許を取得、今年７月からうどんとともに始めました。上州名物の新店、応援します。