中華料理 東東
我慢できないニララーメン

無性に食べたくなるのがニララーメン。一世を風靡した珍満系が姿を消し、蘭蘭が長期休業中のいま、古き良きあのラーメンを味わえる最後の砦です。

一緒に半ライスと餃子を頼みましょう。ともに欠かせない“武器”ですから。

大きなラーメン丼に見るからに熱々、トロトロの餡がたっぷり。圧倒的な茶色の中にニラの緑が隠れ、地味な色合いですが、食べるとしみじみ旨い。濃いめの醤油ベースのスープはニンニクが強烈。ショウガもほんのり香り、夏バテによさそうです。

ニラは５㌢ほどに切られ、シャキシャキ感がわずかに残る火の入れ方です。ゴロゴロ感のある豚挽肉に粗みじんのタケノコ、シイタケ、タマネギは控えめ。これは正解。主役はあくまでニラです。

ストレートの細麺は必要以上にスープを絡ませません。縮れ麺より食べやすいですね。

餃子もニラがたっぷり。ニラ餃子と言ってもいいでしょう。ザクザク粗めに切られた野菜がぎっしり。これをもっちりした厚めの皮が受け止めます。

さて、最後はライスの出番です。餡がたっぷりで麺をすべて平らげても余ってしまいます。モッタイナイ。ということで、ライスを入れて雑炊にします。

スープは辛さが控えめで甘さを感じますので、ラー油を大量に投入。最後まで熱々をいただきました。

開店して54年とか。かつては街中に支店を持ち、従業員も多くいましたが、現在はご主人と女将さんの２人だけ。昼時は「ちょっと時間がかかりますよ」と言われます。漫画でも読んでゆっくりしましょう。