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だるま寿司原之郷店
ほれぼれする職人の握り

2023.07.01

本マグロの大トロ、メバチの赤身

前橋市住吉町にあった「だるま寿司川越屋」から暖簾分けされた店です。店主は独立して40年になる石井初夫さん。弟弟子が経営する時沢店とともに富士見町で愛されている回らない寿司屋さんです。

座敷で昼時からご婦人のグループがにぎやかに食事会をしています。カウンターに1人陣取り、お品書きを見ますと何と特上寿司が1700円。はい、決定。

▲寿司を握って半世紀。自然と体が動きます

ネタケース越しに店主さんと向かい合う。真剣勝負です。寿司を握る姿が美しい。シャリを余分に取り過ぎて握る途中で余った分を戻す職人もいますが、あれは見苦しい。さすが、半世紀を超える職人です。

寿司桶の中央に鉄火巻が置かれ、寿司が3貫ずつ分かれています。初めて見る盛り込みでした。

▲全体にネタは大きめです。鉄火巻の盛り込みが独特

まずは、大好きな鉄火巻から。脂が乗って中トロに近い部位です。赤身、大トロと食べ比べできますね。

白身はタイ。旬の名残で身が締まっています。蒸し海老は姿がきれい。いい仕事しています。大きなカズノコ。イクラもこぼれんばかりです。

▲「エビでタイを釣る」と言いますが、エビの方が好きです

▲価格高騰の折、イクラもたっぷり入ります

お替りしたくなるタイのアラ汁

さて、残るはマグロです。赤身は色鮮やかなメバチマグロ。旨味が濃く、すっきりした味わいでした。

大トロは本マグロを使用しているとのこと。筋がなく、全体にきめ細かく脂が乗っています。口の中でとけそう。マグロはやはり前橋に限ります。

▲「紅白マグロ合戦」のようですね

お椀はタイのアラから取ったアラ汁。身も入っていて、旨みたっぷり。お替りしたくなりましたが、お茶を差し替えていただき我慢しました。

お品書きは寿司類だけでしたが、刺身や一品物もあります。「ご予算と好き嫌いを言っていただけば、精一杯いいものをお出ししますよ」と店主。夜こそ来るべき店ですね。ごちそうさまでした。

▲このお椀が美味しい。タイってすごいですね

店舗情報

だるま寿司原之郷店

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027-2886656
住所 前橋市富士見町原之郷2044-2
営業時間 11時~13時30分、17時~20時
定休日 火曜