居酒屋 ん
最高の贅沢　天然のアユにシメジ

「嫌いなものはありますか」と女将さんの新井幸恵さんの優しいお言葉。「何でも好きです」とお任せに。運が良ければ天然のキノコや山菜の料理を味わえる店。日頃の行いがよいので運に恵まれました。

お通しだけで実力が分かります。サトイモの煮っころがしはユズが香り、カボチャの煮物はホクホク。和出汁が染みたダイコンはとろけるチーズがかけられ、シソが彩りを添えています。はい、生ビールお替り。

常連さんが釣ってきたアユの塩焼き、お造りが来ました。炭火でじっくり焼いた塩焼きは頭からいけます。お造りは川魚の臭みはなく、ほんのりいい香り。「香魚」とも書きますね。旬の名残を味わえました。

箸休めも“名脇役”です。ナスとキュウリ、ダイコンの古漬けにジャコと山椒の和え物。生ビールから日本酒に変えます。赤城山南麓ですから、当然、地酒「赤城山」をじっくり味わいましょう。

天ぷらが２種盛りで来ました。紅ショウガとサトイモ。サトイモは煮物にして揚げるそうです。味が染みていて何も付けずに美味しくいただけます。

さあ、主役のお出ましです。女将さんが２日前に榛名山で採ってきたという天然シメジの炒め物。「香りマツタケ、味シメジ」とはよく言ったもの。栽培物とはまったく別物です。ナスとミョウガと一緒。まずいですね。酒が止まりません。

お品書きはありますが、あらかじめ好みと予算を伝え、料理上手な女将さんに任せるのがいいでしょう。

覚えやすいけど、発音しにくい店名。「お客さまに『運』が付くように」と決めたそうです。