黒毛和牛で直球勝負
焼肉　びーふ亭

直球の店名にひかれ、昼間から焼き肉です。豚肉や内臓系もありますが、こちらに来たら、牛肉一択でしょう。カルビかロースか。ここは肉本来の味を確かめるべく、赤身の多いロースにしました。

牡丹の花のような、鮮やかなロースが配膳されました。これは質のいい肉です。生で食べたい衝動を抑え、熱せられた無煙ロースターに置きます。

いつものように片面をよく焼き、もう片面はレア状態で。香ばしさと肉の旨味を同時に味わえます。甘めながら上品さを失わないタレもいい。

定食はご飯、ワカメスープ、ナムルの盛り合わせ、ハクサイキムチとサラダが付いてきます。

ナムルはモヤシ、ホウレンソウ、ダイコンの３種。キムチも含め、すべて手作りとか。肉をより美味しくしてくれます。

ニンジンドレッシングのサラダは美味しく、量もたっぷり。よく、見たら、缶詰のミカン入り。デザートにしましょう。

焼き肉後半戦はレアで勝負。肉の旨味を重視して、さっと焼いていただきましょう。うん、断然旨い。だんだんと最高の焼き加減に近づいてきます。タレを絡ませ、ご飯に巻いてパクッ。無限に繰り返したい作業です。

この地に店を開いて46年。ご主人、中谷氏真一さんは群馬発の人気チェーン店で８年働き、独立しました。「使うのは黒毛和牛だけ。産地を限定せず、肉を見て決める」とこだわりをみせます。

お薦めはカルビとタン塩。「今度はぜひ食べてみてね」と愛想のいい奥様の時枝さん。はい、夜来ます。