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【萩原朔美の前橋航海日誌Vol.62】
ガラスブロックの抽象画
2026.10.01
前橋のマンションのベランダに、いくつかのガラスブロックが嵌め込まれている。覗きこむと、見慣れた景色が、歪んで、太陽光は乱反射して摩訶不思議な絵になっている。思わず撮影してしまう。季節の移り変わりは、こんなガラスブロックからの景色にも反映されている。太陽の位置が高いとあまり面白い絵にはならない。
冬の低い、部屋の中まで太陽光が侵入してくる時期は絵が俄然生き生きしてくる。その変化が面白い。カメラのフィルターに、こんなガラスブロックみたいなものがあるといい。なんの変哲もない景色を抽象絵画に変えてくれるフィルター100種なんていうのがあると楽しめる。あっ、顔用はいりません。はい。
Sakumi Hagiwara
萩原朔美(はぎわら・さくみ)
1946年11月、東京都生まれ。寺山修司が主宰した「天井桟敷」の旗揚げ公演で初舞台を踏む。俳優の傍ら、演出を担当し映像制作も始める。版画や写真、雑誌編集とマルチに才能を発揮。世田谷美術館に版画、オブジェ、写真のすべてが収蔵されている。著書多数。多摩美術大学名誉教授。2016年4月から前橋文学館館長(現在は特別館長)。2022年4月から金沢美術工芸大客員教授(現在は客員名誉教授)、2023年7月から前橋市文化活動戦略顧問。


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