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平和もたらせた3人の絆
昭和天皇と鈴木貫太郎・タカ夫妻

2026.09.12

平和もたらせた3人の絆
昭和天皇と鈴木貫太郎・タカ夫妻

 日本を戦争終結に導いた前橋ゆかりの首相、鈴木貫太郎と妻タカ、昭和天皇との深い絆をテーマにした講演会「昭和天皇と鈴木貫太郎・タカ夫妻」が9月12日、前橋市内で開かれた。昭和天皇記念館の梶田明宏館長が激動の昭和を生きた天皇と夫妻との関係を解説。3人を取り巻く知られざる人間関係にもふれ、「重要な筋がいくつもある。大河ドラマ『鈴木貫太郎』の実現を楽しみにしています」と期待した。

講演会で絆をたどる

 梶田さんは膨大な資料をもとに、3人の関係を出会いから夫妻の晩年まで詳しく振り返った。

 タカ夫人は昭和天皇の幼少期に教育係として母親のように接し、退任後も折りにふれて参殿を許される「家族のような間柄だった」と説明。昭和天皇自らがタカを含む旧侍女一同を撮影した写真も公開した。

▲詳細に3人の関係を解説する梶田さん

 昭和天皇にとって、鈴木は「政治的役割で重要なキーパーソン。率直に意見を言える存在だった」と指摘。ポツダム宣言受諾をめぐり内閣の意見が割れる中、首相であった鈴木が「反対する者の意見を聴取の上、改めて聖断を下されたいと奏上した」最後の御前会議の模様を詳しく紐解いた。

二・二六事件、阿南陸相

 ドラマ化にあたっての「筋」の候補として、二・二六事件で鈴木を襲撃し、タカの制止でとどめを刺さなかった陸軍の青年将校、安藤輝三大尉が昭和天皇の弟でありタカが面倒を見た秩父宮の部下だったことを挙げた。

 さらに、終戦時の重要人物である陸軍大将、阿南惟幾(あなみ・これちか)は鈴木の下で侍従武官を務め、昭和天皇とはゴルフ仲間で信頼も厚かったことも加えた。

大河ドラマ実現へ署名活動

 講演会には鈴木の孫である鈴木道子さんも駆けつけ、梶田さんにお礼を述べた。

▲挨拶する鈴木道子さん

 主催者の「大河ドラマ『鈴木貫太郎』を実現する会」の事務局長、腰高博さんは「昭和天皇が自分の気持ちを素直に伝える腹心が鈴木貫太郎だった。2人の関係が日本に平和をもたらせた」と感想を述べるとともに、ドラマ化の実現のため鈴木の誕生日にあたる12月24日にNHKへ提出する署名の協力を呼び掛けた。

▲署名への協力をお願いする腰高さん

 署名はJR前橋駅北口のアクエル前橋2階にある歴史エンターテイメント施設「ヒストリア前橋」で常時受け付けている。

 電子署名も受け付けている。署名はこちらから。