interview
聞きたい
【聞きたいminanさん1▶︎】
大切にしてきたのは嘘をつかないこと
こう見えても真面目なんです
2022.05.16
5人組ヒップホップアイドルユニット「リリカルスクール」(通称リリスク)のメンバー、minanさんは前橋生まれで前橋在住。キレの良いダンスを踊りながら、華麗にラップを歌いあげる。2021年11月にはソロでのメジャーデビューも果たすほど、歌のうまさには定評がある。7月の日比谷野外音楽堂での公演を最後に現メンバーでの活動は終了。その後はminanさんを中心に新たなリリスクが生まれる予定だ。
カッコいいと思うものが変わった
―リリスクは踊りも歌もレベルが高い。MVやCDジャケットなどはスタイリッシュ。とても完成度の高いアイドルユニットですね。
「ありがとうございます。リリスクにはキムヤスヒロさんというプロデューサーがいます。そもそも、リリスクはキムさんが武蔵野美術大の在学中につくったグループなんです。スタイリッシュなのは、キムさんの頭の中にある美的感覚がデザイン周りに反映されていることが大きいと思います」
―キムさんの影響をものすごく受けているんですね。
「私はグループに入って8年になるので、それだけ一緒にお仕事をしているのですが、すごく頭がよくて、美的感覚が鋭くて。今まで出会ったことのないような方です。キムさんがカッコイイと思うことは絶対にカッコいいんだ、という信頼があります。そのせいか、好きなものとか、カッコいいと思うもの、面白いと思うものがリリスクに入る前とは全然違ってきています」
―2021年11月にはソロでメジャーデビューされました。グループとソロの違いは?
「グループでパフォーマンスするときは常に自分の立ち位置やポジションを考えて動いています。今あの子があれをやっていないから、私はそれをやるべきだなと。自分の役割を見つけながら動いている感じです。
ソロだとそういうことは全く考えず、好き放題、やりたい放題、自由にできるので、そこが一番大きな違いでしょうか。
でも、どちらもすごく楽しいんですよ。ソロで自由にやるのも、立ち位置を考えながらグループでやるのも」
―楽しさばかりではないでしょう。
「いつもメンバー5人でステージをやってきたので、単純に、寂しいなと思うことはあります。グループの場合、曲の前奏で歌が入っていない部分も、メンバーがガヤを入れたりして、いつも賑やかなんですが。ソロのときはそれを全部一人でやらなければいけない。たった一人でステージに立ってお客様を楽しませるのって、難しいなあって改めて思います」
礼儀を重んじるのは両親ゆずりです
―リリスクというグループの中で、どんな存在だと自己分析しますか?
「メンバーのなかで、活動歴が一番長くて、年齢も一番上なので、どうしてもお姉さん的な感じになっちゃいますね。新しいメンバーが入ってきたときは、生活上の指導もしました。楽屋での過ごし方とか、あいさつの仕方とか、基本的なことから教えましたね」
―礼儀とか重んじるタイプなんですか?
「とても重んじます。私は結構、真面目でそういうところはしっかりしたい性格なので…。礼儀に関しては、幼いころから両親に厳しくしつけられてきたせいでしょうね。根が真面目なところも両親ゆずりです」
―リリスクに入って8年、大切にしてきたことはなんですか?
「嘘をつかないことです。グループのメンバーにもスタッフの方にも、ファンの方に対しても嘘をつかないように。誠実に向かい合おうと思って8年間やってきました」
INSIDE STORY
広瀬川の比刀根橋で、3月の肌寒い日の夕方に撮影しました。おまけに強い川風。minanさんの衣装はクロップド丈の薄いブラウスジャケットでお腹を出したデザインです。「寒い」とは一言も言わず、「全然大丈夫です。もっと過酷な撮影もたくさんありましたから」と明るい笑顔。さすがプロフェッショナル。(取材/阿部奈穂子・撮影/上野裕二)
みなん
1990年12月、前橋市生まれ。前橋女子高―立教大卒。2013年からリリカルスクールのメンバーに。168cmの高身長でメンバーカラーは紫。エフエム群馬の番組「lyrical school minanのLet’s チルアウト」(土曜18時~18時30分)のパーソナリティーを務める。