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目標400万円、寺町に文化の居場所を
「寺藝」クラファン始まる

2026.07.20

目標400万円、寺町に文化の居場所を
「寺藝」クラファン始まる

 前橋市三河町に小劇場やギャラリー、アートホテルなどを備えた文化複合拠点「寺町藝術センター(寺藝)」をつくるプロジェクトがクラウドファンディングを始めた。目標金額は400万円。築68年と築50年の建物2棟を再生し、表現する人と街の人が出会う場所へ育てようと、実行委員会が広く協力を呼び掛けている。締め切りは10月30日。

小劇場、ギャラリー、宿泊施設に

 舞台となるのは、かつて編み物学校として使われていた4階建ての「百劇」と、近くに立つ「BnA noie」の2棟。

 百劇の1階には58席の小劇場を設け、2階をギャラリー、3、4階は将来、舞台道具を制作するスタジオや、役者らが滞在するレジデンスとして活用する構想だ。小劇場の運営を担うのは、前橋で43年間活動してきた劇団「ザ・マルク・シアター」の生方保光さんら。

▲八展道路沿いの4階建てが文化の発信地に

 もう一つの拠点となるBnA noieには、アートホテルやスナック、ギャラリー、レジデンスを開く。作品を見るだけの施設ではない。つくる人、地域で暮らす人、前橋を訪れた人が交わり、新たな表現や活動が生まれる場所を目指す。

 準備には10代から80代まで、劇団員、アーティスト、建築家、デザイナー、大工、鉄工職人、学生、行政職員らが参加。それぞれの専門や経験を持ち寄り、開業に向けた改修や企画を進めている。

▲アートホテルなどが入るBnA noie

改修費や舞台設備に支援を

 長く使われてきた建物だけに、改修箇所は多い。資材や工事費の高騰も重なり、開業には多額の資金が必要となる。

 集まった支援金は、2棟の改修、小劇場の舞台・照明設備、ギャラリー整備、開業準備、アートプロジェクトなどに充てる予定。資金を集めるだけでなく、応援する人たちと一緒に文化拠点を育てていく機会にもしたいという。

 返礼品には、オリジナルステッカーやTシャツ、特別オープニングイベントへの招待、百劇のこけら落とし公演、アートホテルの宿泊券、スナックの貸し切りなどを用意。前橋文学館特別館長、萩原朔美さんやクリエイティブ・ディレクター、榎本了壱さんのサイン入り著作、現代美術家の相澤安嗣志さんの作品も並ぶ。

▲かつて編物学校だった建物をリノベーション

 百劇とBnA noieのスナック、ギャラリーは9月19日の開業を予定する。アートホテルは許認可の手続きを経て、10月半ばのオープンを目指す。

 空き建物を、前橋の文化が動き出す場所へ。実行委員会は「単なる施設ではなく、みんなで育てる文化の居場所にしたい」と協力を求めている。

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