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小栗上野介と日米通貨交渉
使節団の子孫、堀さんが講演

2025.11.19

小栗上野介と日米通貨交渉
使節団の子孫、堀さんが講演

 2027年放映の大河ドラマ『逆賊の幕臣』の主役、小栗上野介が初めて歴史舞台を踏んだ1860年の万延元年遣米使節に焦点を当てた講演会「小栗上野介と日米通貨交渉~両から円へ~」が11月22日、アクエル前橋内のヒストリア前橋で開かれる。使節団の子孫である堀早百合さんが小栗の功績と遣米使節団の歴史的意義に加え、使節の隠れた目的であった通貨問題について解き明かす。

ヒストリア前橋で11月22日

 小栗は日米修好通商条約批准書交換のため幕府から派遣された77人の万延元年遣米使節の「目付」として渡米し、帰国後に勘定奉行など幕府の要職を歴任。海外から得た知見を基に横須賀製鉄所(のちの造船所)建設をはじめ、数々の近代化を推進した。

▲ワシントン海軍造船所。前列右から2人目が小栗(東善寺蔵)

▲使節団が乗船したボウハタン号

 使節団は当時、米国で熱狂的な侍フィーバーを起こし、人種差別意識の強い米国社会に大きな影響を与えたが、双方の歴史に埋もれてしまった。

 堀さんは小栗とともに交渉した遣米使節勘定方責任者、森田岡太郎の子孫。森田が遺した記録から『逆賊』として歴史から消された小栗や使節団の活躍に光を当て、日本の近代化に果たした役割を解説する。

堀早百合(ほりさゆり)さん

 一般社団法人「万延元年遣米使節子孫の会」理事。勘定組頭・森田岡太郎清行6代目、昌平坂学問所教授 ・友野霞舟7代目子孫。日米関係史における万延元年遣米使節団の歴史的意義、使節の隠れた目的であった通貨問題交渉から見るお金の本質について、歴史・経済団体向けに講演活動を行っている。

「小栗上野介と日米通貨交渉~両から円へ~」

お問合せはこちら
027-226-6013(ヒストリア前橋)
・期日 2025年11月22日(土)
14時~15時30分
・会場 ヒストリア前橋(アクエル前橋2階)
前橋市表町2-30-8
・入場 無料