gourmet

食べたい

室町そばまんてん
ナメコと舞茸秋の二重奏

2025.11.04

蕎麦に満点の星見つけた

　キノコの季節になりました。菌床栽培で年間を通じて食べられるとはいえ、やはり秋になると恋しくなります。というわけで、ナメコ汁の「あつもりそば」を舞茸天セットでお願いしました。

▲圧巻のナメコの量。蕎麦も群馬盛りです

　いや、びっくり。すごい量のナメコです。丼になみなみ。「ちまちま入っていたんじゃ、美味しさが分からないでしょ」と元気な女将さん。その通り。

　蕎麦は木製の升に入ってきます。ヒノキでしょうか。細く切り揃えた透明感のある蕎麦に星を見つけました。甘皮をわずかに加えて自家製粉するそうです。賛否ありますが、個人的には大好き。

▲星が分かるでしょうか

　まずは蕎麦を。風味がよく、滑らかな食感です。北海道産。新蕎麦今季第１号をいただきました。

　では、熱々のナメコ汁に浸して。一瞬、蕎麦が膨らむよう。勢いよくズズーと啜ります。冷たい麺に熱い汁。うどんでも、ラーメン（つけ麺）でも１番好きな食べ方です。いくらでも食べられそう。

　レンゲを使ってナメコも一緒にいただきます。つるんとした食感はキノコの中でも独特。汁が蕎麦に絡みつき、喉越しがいっそうよくなります。

▲舞茸天が３個。１人にはちょうどいい量です

　舞茸天は子供のこぶしくらいのが３個。大きすぎると上手に火が入らないので、ちょうどいい大きさでしょう。１個は天つゆに付けて。うん、美味しい。

　残りの２個は蕎麦汁にしっかり浸して蕎麦とともに。マイタケの風味と衣の油のコクが加わり、ますます美味しくなります。

　だいぶ食べたのに汁にはまだナメコがたくさん。蕎麦湯で割って美味しく飲み干しました。

▲名物の「すずしろ」。夏に最高です

　ばら園の近くに開店して42年経ちます。当初の12年は焼肉店として営業。狂牛病騒動を受け、店主が趣味にしていた蕎麦を本業して30年目となります。

　「まんてん」の屋号は焼肉店時代から。「満点」を目指して、まだ精進し続けます。

▲肉汁うどんもお薦めです