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【前橋500円グルメ探検隊▶35】
うどん屋 ととのう。

2025.10.21

「朝うどん」しよう

 「肉汁つけうどんの方、お待たせしました」。キッチンカーから声が掛かり、受け取りに行きます。あめ色のうどんに熱々の肉汁。これでワンコインとは。

 テラス席でいただきましょう。早朝の赤城南麓。空気が澄み切っています。

▲肉汁つけうどん。温かい種物の肉汁もあります

 中太のうどんは角が立っています。冷凍麺とのことですが、すごく出来がいいですね。茹でて水洗いしてから最後に氷水で絞めていました。だからでしょう、コシが強く、熱い汁に負けません。

▲角の立ったうどん

▲豚バラ肉がいっぱい

 つけ汁は30年以上も継ぎ足してきたカエシに鰹節、昆布、シイタケから取った出汁、それにたっぷりの豚バラ肉から出る甘みが溶け込んでいます。油揚げ、長ネギもいい仕事してますね。

▲トッピングを加えて豪華に

 相方は豪華なセットにしました。温かいかけにかき揚げ、温泉卵を付けて。これでちょうど500円。反則技を繰り出し、おにぎりを追加ました。

▲かき揚げ月見うどん

 かき揚げはタマネギ、長ネギ、ニンジンに、あれっ、イカまで入っていますよ。これは贅沢。出汁に浸すと、油が溶け出しコクが加わります。

 温泉卵は途中で黄身を割り、うどんを絡ませます。汁は出汁が効いた優しい味わい。飲み干せますね。

 おにぎりの具はマヨネーズを和えたチャーシュー。これは反則級の旨さでしょう。

▲きれいに揚がったかき揚げ

▲おにぎりは注文を受けてから握ります

朝、昼、夜と働くかかあ天下

 キッチンカーのうどん店は「らーめんばる ととや」の駐車場に今春登場しました。1人で切り盛りするのはととやの女将さん、谷藤ひろみさん。

 「主人が蕎麦店を始め、息子がラーメン店になった店を継いだので、自分も何かしたいと考えていました」と開店の動機を教えてくれました。カエシや出汁はととやのを使うわけですか。

▲作りたてを提供する谷藤さん

 昼と夜はととやでホールを担当、うどん店は暗い内から準備をします。1日中、働き詰めですが、「楽しくて気持ちいいですよ」と笑顔を絶やしません。恐るべし、かかあ天下ですね。

▲食事は気持ちのよいテラス席でどうぞ

店舗情報

うどん屋 ととのう。

住所 前橋市五代町486-1
営業時間 7時~9時
定休日 月曜日、第3火曜日、荒天日