gourmet
食べたい
ニンニク、背脂たっぷり
厨房から中華鍋を豪快に振るうゴトゴトという音とともにプーンとニンニクの香りがしてきました。
店主が中華鍋で味噌スープを「焼いて」います。これぞ正統派。丼の中で味噌とスープをかき混ぜるのとはまったく違います。焼くことで味噌の香ばしい風味と旨みが膨らんできます。
お品書きの1番上が醤油でなく味噌。味噌推しの店と推察しました。店名を冠した「ドラゴン味噌」がありましたので、迷わずこちらをお願いしました。
▲チャーシューの舟の上にショウガとネギ
大正解でした。具は5枚のバラ肉チャーシューとざく切りのタマネギのみ。このシンプルさは一杯の丼に対する自信の表れだと確信しました。
丼から湯気は立っていません。スープを覆ったラードが熱を閉じ込めています。事前に丼も温めていました。最後まで熱々をいただけますね。
「熱いぞ」と注意しながら、フーフーしてスープを一口。それでも、「熱っ」。ニンニクとショウガの香り、背脂の甘みが際立ちます。
▲味噌に合わせた中太麺。コシがあってもっちり
麺は中太で縮れがあります。硬めの茹で具合。いよいよ、いいですね。スープによく絡んできます。
後半はチャーシューの上に乗っていたショウガを溶かし、卓上のニンニクと一味を掛けて味変します。「燃えよドラゴン」のような強烈な味になりました。
▲小籠包も熱々です。要注意
「太助」の後継、味噌で勝負
店主の今井賢二さんは都内でラーメン店のコンサルを長く務め、6月に待望の自分の店を開きました。「群馬県民は味噌好きが多いので、醤油でなくあえて味噌を中心にしました」と戦略を説明しながら、「自分は塩が好きなんですがね」と本音がこぼれます。
▲汁に氷が浮く夏季限定のざるラーメン
▲醤油、塩は中細麵を使います
店は深夜ラーメンの名店として半世紀にわたって愛され、昨年末に暖簾を下ろした「太助」を改装して引き継ぎました。「太助さんのファンにも喜んでもらえるよう頑張ります」と気合を入れています。
▲惜しまれつつ暖簾を下ろした太助
店舗情報
上州ドラゴン
- お問合せはこちら
- 070-9148-6696
| 住所 | 前橋市城東町1-35-10 |
|---|---|
| 営業時間 | 11時30分~14時30分、17時~21時(金曜、土曜は22時30分) |
| 定休日 | 木曜 |




