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前橋空襲の記憶、舞台に刻む
ミュージカル「灰になった街」公演迫る
2025.07.31
戦後80年の節目に、まえばし市民ミュージカル「灰になった街」が8月2、3日、昌賢学園まえばしホールで上演される。前橋空襲をはじめ戦時下の街や人々の姿を、歌と踊りで次代へつなぐ試み。出演者の調査をもとに作成した「前橋空襲体験談」が来場者に配布される。チケット発売中。
準備完了、68人が熱演
市街地の8割が焦土と化し、600人近い死者、焼失家屋1万戸以上を出した1945(昭和20)年8月5日の前橋空襲から80年。まえばし市民ミュージカル「灰になった街」の舞台は日米開戦から終戦までの前橋。前橋高等女学生や風船爆弾の研究を行う理研研究員、空襲に襲われた桑町商店街の人々を軸に、戦争の悲劇を描く。出演者は全員アマチュアで、10歳から71歳までの68人。約1年にわたり70回以上の稽古を重ねてきた。
本番を前に、稽古にも一層の熱が入る。7月からは週2回の練習を続けており、「体調に注意して、本番を演じ切りたい」と団員は語る。
体験を未来へつなぐ
今回の公演に合わせ、キャスト自身が聞き取りや調査を重ねて作成した「前橋空襲体験談」が、来場者に配布される。
物語の基となった脚本は、前橋女子高の60年史に記された風船爆弾製造や勤労動員の記録、特攻兵との交流エピソードなどをもとに構成。初演は2008年、前橋女子高音楽部が上演。市民ミュージカルとしては2015年、2023年に続き、今回が3回目となる。
チケットは大人2000円、高校生以下1500円。全席自由。電子チケット(teket)でも購入できる。
まえばし市民ミュージカル「灰になった街」
日時:8月2日(土)、3日(日)13時開場、13時30分開演
会場:昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)大ホール
チケット:大人2000円、高校生以下1500円(全席自由)
購入:ホール窓口または電子チケット(https://teket.jp/6406/47411)


