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子育てや仕事と両立 新しい舞台のかたち
短編演劇祭「15 minutes Theater」開催
2025.06.12
15分間の短編演劇のみを集めた演劇祭「15 minutes Theater」が、6月21、22日に開かれる。今回は群馬県内で活動する3団体が出演。会場は地元でも人気のカフェ『まーやの家』。演劇祭は子育てや仕事をしながらでも舞台を楽しめるよう工夫を重ね、今回で3回目となる。
(取材/堀口知子リポーター)
15分演劇がもたらす柔軟な参加のかたち
上演されるのは劇団だんでらいおんの「切ない恋」、劇団CLAP×CLAPの「僕らのきのたけ戦争」、演劇の会2nd.ぺんぎんの「タイムカプセル」と「池袋から日暮里まで」という、個性あふれる作品。各回25席限定。途中休憩を挟まず、約80分の濃密なプログラムが展開される。
▲左から、「劇団だんでらいおん」かとうじんさん、 「演劇の会2nd.ぺんぎん」栗田綾菜さん、「劇団CLAP×CLAP 」丹野真希さん
出発点は「もう一度芝居がしたい」という声
企画したのは参加劇団の1つである劇団だんでらいおん代表、かとうじんさん。「所属劇団の活動休止により舞台に立てなくなった時期がありました。それでも演劇を続けたいという強い想いはずっとあったんです。SNSで仲間の『短いお芝居をやりたい』との声を拾い、東京の真似できそうなイベントを参考にして同じ思いの仲間とスタートしました」
以来、育児や仕事を抱えるメンバーでも参加しやすいスタイルとして支持を集めている。
「15分」が出演者と観客のハードルを下げる
参加劇団のメンバーの中には子育て世代も多い。「1時間以上の作品の上演はハードルが高いが、15分ならできるかもしれないと思った」と話すのは演劇の会2nd.ぺんぎん代表の栗田綾菜さん。「舞台を観ることにハードルの高さを感じている人も、15分なら観やすいと思う。演劇を観たことがない方にこそ、観劇のきっかけにしてもらいたい」と意気込む。
劇団CLAP×CLAP代表の丹野真希さんも「稽古はメンバーの自宅やカフェでも行われ、メンバーの生活スタイルに寄り添いながら舞台づくりが進められています」と語る。「育児をしながらでも演劇に関われる場」として、共感を集めているのだ。今回は県内各地から劇団が集結。お互いの稽古を観ることで刺激になり「より楽しんでもらえる作品作りができています」と出演者は口をそろえる。
劇場ではなく、カフェを舞台に
会場となる「まーやの家」はカフェ。演者と観客の距離が近く、表情や息遣いがダイレクトに伝わる。会場にカフェを選んだことも、気軽に演劇にふれてほしいという思いからだ。作品はコメディやドラマなどジャンルもさまざまで、観客にとっては一度にいろいろな作品を楽しめる時間となる。
▲当日はこのカフェ空間がさまざまな舞台に変化する
短編演劇祭「15 minutes Theater」
| ホームページ | https://shibai-engine.net/prism/pc/webform.php?d=g25l676x |
|---|---|
| ・日時 | 6月21日(土)15時〜19時 6月22日(日)11時〜15時 |
| ・会場 | まーやの家(前橋市亀里町1209) |
| ・料金 | 1500円 |
| ・定員 | 各回25人 |


