うなぎ　ひさごや
地鶏を備長炭でじっくり焼く

広瀬川の近く、ずっと気になっていた店です。フェイスブックの友人から「とり重が絶品」との情報をいただき、暖簾をくぐってきました。

「ご注文を受けてから調理します。30分ほどお時間いただきます」。店に入るなり、女将さんが念を押します。先客はいません。作り置きでなく、一から焼き始めるのですね。いよいよ期待が高まります。肉の量が違うだけとのことで、「並」にしました。

ご主人が焼き場に立つ姿がテーブル席からのぞけます。備長炭でじっくり焼き、タレを何度も重ね塗りしていきます。ただ焼くだけ。単純な調理法だけに、難しいのでしょう。

お重の登場です。蓋を開けた瞬間、たまらない香り。丼物にも言えますが、最高の給仕です。

銘柄は秘密だそうですが、いい地鶏を使っているそうです。大ぶりで肉厚なもも肉が6枚。タレをまとい、いい色をしてご飯を隠しています。弾力があるのに軟らかい。やはり焼き方でしょうね。

肉の味を引き出すよう、タレは甘さ控えめ。開店して40年近く。継ぎ足し継ぎ足して、深みのある味になりました。くどくなく、ご飯が進みます。硬めのご飯は新潟産。

厳選した素材と職人の技が生み出した最高のとり重。美味しくいただけました。
こちらのお店、うなぎも人気のようです。白焼きや肝焼きをつまみに、一杯やる手もありますね。