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こだわりのフレンチプレス
築70年の蔵を改装したカフェが前橋市中心街の路地裏に誕生しました。まるで隠れ家のよう。木の温もりを感じられる空間でゆっくりと香り高いコーヒーを楽しめます。

▲フレンチプレスに90度前後の湯を注ぎます
注文すると、オーナーの小林孝(あらん)さんは1杯分ずつコーヒー豆を挽き始めます。断熱性の高いステンレス製のポットに入れ、静かに熱湯を注入。4分間の砂時計とカップとともに提供します。

▲ポットの中で旨みが抽出されます。4分間の辛抱
何とも楽しい待ち時間。砂がすべて落ちたら、自分でカップに注ぎます。すぐに立ち上る香り。「ザ・コーヒー」といった力強い一杯は今月のコーヒー、インドネシアの「バリ・アラビカ」でした。

▲ポットからカップに注ぐワクワク
「表面に油分が浮いているでしょう。実はこれが旨み。ペーパードリップだと、大切なこの油分を取り除いてしまうんですよ」。日本では珍しいフレンチプレスの魅力を饒舌に解説してくれます。
「豆の風味を丸ごと引き出せる。それだけにコーヒー豆がすべて。鮮度、ハンドピックで不良な豆を取り除く手間、豆に適した焙煎…。温度も豆によって異なります。探し当てた時は最高に楽しい」

▲表面にかすかに浮く油分が旨み
2杯目はコロンビアの「サン・アグスティン」をいただきます。「完熟オレンジのような香りをお楽しみください」。一杯目より、滑らかな甘みを感じます。うーん、「違いが分かる男」になったかな。
築70年の蔵 孫が再生
蔵は小林さんの大好きだった祖父が経営していた質屋さんで30年ほど前まで使われていました。祖父が亡くなってから使われなくなっていたのを大工さんの経験もある小林さんが蘇らせました。

▲入口の鉄扉は70年前のまま
「コーヒーが好きで、世界を旅してきた。好きなことをしてきた人生の総仕上げ。地域の人に愛される店にしたい」。祖父との楽しい思い出がいっぱいの街で夢を追い続けます。

▲コーヒーを愛して40年超の小林さん
店舗情報
French Press MAEBASHI(フレンチプレス・マエバシ)
住所 | 前橋市千代田町5-13-17 |
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営業時間 | 9時30分~18時、18時30分(火曜、水曜、金曜、土曜)~21時(金曜、土曜は23時) |
定休日 | 第2、第4金曜 |