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前橋市とコープ群馬が包括連携
子育て、高齢者、地域の安心で協力

2025.03.24

前橋市とコープ群馬が包括連携
子育て、高齢者、地域の安心で協力

 生活協同組合コープぐんまと前橋市は3月24日、子育て支援、高齢者の見守り、道路陥没の早期発見など7項目にわたる包括連携協定を結んだ。コープ群馬が群馬県内の自治体と包括連携するのは今回が初めて。前橋市が企業・団体と締結するのは20件目となる。

道路陥没の早期発見も期待

 コープ群馬は前橋市内で6万3000世帯が組合員として加入している。100台のトラックや営業車両が毎日、市内を走り、高齢者世帯を中心に食料品や日用品の宅配も手掛けている。
 前橋市とはこれまでに災害時の支援協定を締結したほか、一人親家庭に食品や日用品を無償配布する「こどもフードパントリー事業」で協力している。
 包括連携は2025年が国連の定める国際協同組合年となることから、さらに幅広い分野で自治体と連携するのが目的。年内に3市町と締結する。

▲機動力を生かした協力を進めたいと説明する大貫理事長(左)

 コープぐんまの大貫晴雄理事長は「SDGsを含めて地域に貢献する協同組合の取り組みを多くの市民に伝えたい」と協定の意義を説明。道路陥没の発見、子供向け交通安全教室に加え、フードパントリーの高齢者世帯への拡大も検討する考えを示した。
 前橋市の小川晶市長は「利用者は働いている女性が多く、生活者の声を寄せていただきたい。安全・安心への意識も高く、農業政策にもコープの情報を生かせる。配達で回って地域を知っている強みを生かして、課題解決につなげたい」と期待した。

イケア、ジンズとも包括連携

 前橋市は民間の企業・団体との包括連携を加速しており、1月にはイケア・ジャパン、2月にはジンズホールディングスと提携している。