gourmet
食べたい
カフェ・ド・プリモ
復活、四万温泉「なが井」の味
2022.01.09
太め、柔らかめの素朴な蕎麦
「あー、これだ」。蕎麦を啜り、噛んで、思わず懐かしくなりました。四万温泉に行くと必ず寄った「なが井」の蕎麦。前はもっと黒く、野武士のようでしたが、カフェで提供するようになり、ちょっとお上品になったかな。
育英大の近くにあるバッティングセンターに併設されたカフェです。
冬でも蕎麦は冷たいのが好き。ということで、山菜つけ蕎麦にします。たっぷりの山菜やキノコが入った温かい汁。ユズの香りが漂ってきます。
まずは蕎麦をひと啜り。田舎のおばあちゃんが打ってくれたよう。太目で柔らかめがいい。
汁も昔と同じく濃いめ。山菜がたっぷり入り、「山の蕎麦」といった感じです。
同伴してくれた友人は深山蕎麦。盛り蕎麦の上に海苔、茹でたダイコン、山菜がたっぷり。ざる、ダイコン蕎麦、山菜蕎麦の合体版。これもいいな。
食後はカフェらしくドリンクと和スイーツが付いてきます。カスタードプリンでした。男2人、おしゃれにランチしてきました。
もうすぐ1世紀、暖簾を守る
四万のなが井は1924(大正13)年に創業しました。湯治客や地元の人に愛されたが、3年ほど前に店主の長井美津江さんが体調を崩して休業。美津江さんは昨年4月、91歳で他界されました。
店を手伝っていた長女の岡田ふみ恵さんが切り盛りするカフェで、月曜日限定で蕎麦を出していますが、 四万の店も昨年11月、日曜日のみで再開しました。「昔の粉が手に入らず、少し白くなりました。数を打てなくて数量限定ですが、何とか暖簾を守りたい」。もう少しで1世紀。その心意気、応援しましょう。
店舗情報
カフェ・ド・プリモ
- お問合せはこちら
- 027-251-9060
住所 | 前橋市川曲町196 |
---|---|
営業時間 | 11時~22時 |
定休日 | 不定休 |