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中央通りでイタリアン戦争
「ペスカ」が新店舗を出店
2025.01.18
個性的な飲食店が集まる前橋・中央通りに新星が誕生する。「キングオブピッツァ2024」でキングに輝いたピッツェリア・ペスカ(本店・前橋市六供町)が前橋駅店を移転、2月下旬にも開店する。「石臼挽き」「長期熟成」のこだわりピッツァを前面に売り出す。中央通りの50㍍圏内にはノーチェ・アズール、グラッサとイタリア料理の人気店があり、ペスカの参入でさらに激戦区となりそうだ。
こだわりのピッツァで勝負
中心街への出店について、ペスカを運営するハワードの宮崎雄一社長は「前橋のまちなかを『ピッツァの街』にするのが夢。ここから新たな文化を生み出したい」と説明する。前橋駅店を1月31日で閉店、改装工事中のまちなか店は準備ができ次第、開店する。
店舗は中央通りの南入口、国道50号との交差点角地。1階31席と2階には最大50席のパーティールームを設ける。
料理はピッツァに力を入れる。厳選した小麦粉を熱が加わらないよう石臼で挽き、低温で10日以上熟成させ旨みを引き出した生地を石窯で焼き上げる。
「原点に帰って、ピッツァと真剣に向き合う。新しいピッツァを作るラボ的な機能と人材育成の場にしたい」(宮崎社長)として、まちなか店を拠点にピッツァ職人を育てていく構想もある。
中央通りの“先輩”の2店舗に対しては、「素晴らしい店でリスペクトしている。切磋琢磨して、県外からも前橋のまちなかへピッツァやパスタを食べに来る人が多くなればうれしい」と話している。
ライバル店、歓迎と期待
中央通りに8年前に開店したノーチェ・アズールはペスカとともにキングオブピッツァで2度王者となっている。オーナーシェフ、阿部隼人さんは「店を出した当時は飲食店があまりなく寂しかった。新しい店ができ、にぎわうのはとてもいいこと」とライバル店の出現を歓迎する。
行列ができるグラッサはハンドクラフトパスタの専門店。オーナーシェフの澤井雷作さんは東京都町田市の出身で、熊本市出身の宮崎社長と同じく県外からの起業組で親交もある。「チャレンジできるのが前橋の中心街の魅力。もっともっと集まるといいね」と後続を期待している。