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「自然の創作」感じて
中村さんが油彩画やペン画

2024.10.18

「自然の創作」感じて
中村さんが油彩画やペン画

 自然と触れ合いながら人間の感情と掛け合わせてアートへ昇華させる前橋市のマルチクリエイター、中村智哉さん(36)の個展「Nature Fiction(自然の創作)」が10月19日、前橋市のギャラリーあーとかんで始まる。森や海、人間や動物を創造力豊かに、かつ繊細な筆致で描いた油彩画やペン画など24点を発表する。10月27日まで。

あーとかんで10月27日まで個展

 「一番見てほしい」と薦める『森の夜に~武と知~』は強い力を持つ巨大な動物と火を手にした小さな動物を対峙させている。作品に付けた解説には「弱き者が大敵に打ち勝ち、自然の摂理を制することも決して不可能ではない」と記している。

▲『森の夜に~武と知~』

 ビートルズの楽曲から命名した『Here, There and Everywhere)』は大木の上に男女が仲良く座り、周りでクジラが悠々泳ぎ、象がのしのし歩き、鳥が自由に飛び交う作品。「陸・海・空、場所は違えど、生命の営みは分け隔てなく紡がれている」との思いを描いた。

▲『Here, There and Everywhere)』

 ウェブデザイナーとして勤務していた中村さんは2018年に退職しクリエイター活動に専念している。二科展や国展に入選し、2024年6月には日仏現代国際美術展で審査員特別賞を受賞。欧米やアジアの展示会にも出展するなど精力的に活動している。

 2年ぶりの個展では50号の大作をはじめ、この2年間に描き貯めた新作を展示している。「自然をモチーフにしながら、すべて創作。自然に飛び込み、インスピレーションを受け、『こんな世界があったらいいな』と感じた風景を描いています。作品から社会問題や人間の感情を感じてもらえたら」と話している。

 中村 智哉(なかむら・ともや)1988年、前橋市生まれ。県立前橋高-群馬大教育学部美術専攻卒。絵画を中心にデザインや造形、映像も手掛けるマルチクリエイター。趣味は生物飼育、自然散策。

中村智哉個展「Nature Fiction(自然の創作)」

お問合せはこちら
027-896-1317
・会期 10月19日(土)~10月27日(日)
※10月22日(火)は休廊
・時間 10時~17時
・会場 ギャラリーあーとかん(前橋市上新田町680-12)