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前橋の「めぶく。」 一冊に
若者が制作、BOOK FESで販売

2024.10.02

前橋の「めぶく。」 一冊に
若者が制作、BOOK FESで販売

 前橋市中心街の「めぶく。」動きを大学生が歩いて取材した書籍が完成、10月19、20日の前橋BOOK FESで販売する。糸井重里さんが命名した前橋市のビジョン「めぶく。」に合わせて2017年に始まった「前橋めぶくフェス」の取り組みを振り返るとともに、元気になりつつある中心街の様子を若者目線で紹介する。クラウドファンディングで制作費を募集している。

学生記者が足で拾った記事

 書籍の名は「めぶっく」。共愛学園前橋国際大を中心とした学生5人と前橋まちなかエージェンシー(MMA)、朝日印刷工業、まちのわーくすで制作チームを作り、4月から制作に取り組んだ。

 一番の読みどころは中心街を探検する「マチスタント田中さんと行くまち歩き日記」、お薦めの飲食店を巡る「カレーとコーヒー」の2つの特集。

 ともに、学生が街に飛び出して取材した企画。飲食店では実際にカレーを食べ、コーヒーを味わい、店主さんと話をして記事をまとめた。

 このほか、めぶくフェスに関わった人やまちなかで活躍する人へのインタビュー、「めぶく。」やめぶくフェスの解説を豊富な写真とともに掲載している。

▲学生が話し合ってコンテンツを決めた

▲キーワードを張り出し、企画を煮詰めていく

めぶくフェスを再び

 めぶくフェスは前橋国際大の奥田雄一郎教授とMMAが2019年までの3年間、春と秋に企画。奥田ゼミの学生が主体となってフード、クラフト、アートに関する前橋の新しい「芽」を発信してきた。

 コロナ禍を契機にイベントを開けなくなったままになっており、3年間の集積を残し継続していくために書籍化した。

 

▲仲間の意見をまとめる清水さん

 学生の代表を務める清水琢矢さんは「この本が何か挑戦する際に寄り添ってくれる味方のような存在になってほしいという思いを込めて作りました。前橋が面白いということは知っているけれど、どう面白いのかまだわからない人に読んでもらいたいです」と購読を呼び掛けている。

 側面から学生を支えたMMAの舘孝幸さんは「イベントになるかは別として、めぶくフェスは復活させたい。学生たちに達成感を味わってもらい、まちに関わる人を増やしていきたい」と書籍に期待する。

▲「めぶっく」のイメージ

 「めぶっく」は持ちやすい縦20㌢、横12㌢。カラー印刷、160㌻。中央通りに設置するブースで販売する。3300円。

クラファンで制作費募る

 クラウドファンディングは10月12日まで。制作費30万円を募集、一口3000円、5000円、1万円の3タイプある。本や6店舗で特典を受けられる返礼が用意されている。

 応募はこちらから。

https://greenfunding.jp/harebutai/projects/8530