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吹奏楽人、集まれ! 
「ローズ・ウィンドアンサンブル」演奏者募集

2024.06.02

吹奏楽人、集まれ! 
「ローズ・ウィンドアンサンブル」演奏者募集

全く新しい形の吹奏楽集団「ローズ・ウィンドアンサンブル」は今年度の参加者を募集している。中学生から社会人までを一堂に集め、1年を通して練習、来年3月には成果発表コンサートを開く。実行委員の市立前橋高吹奏楽部顧問の稲毛信哉さん、市立富士見中吹奏楽部顧問の島崎数也さんに話を聞いた。(取材/柁原妙子リポーター)

市の花、バラの名を冠して活動

前橋の花、バラの名を冠したローズ・ウィンドアンサンブルは、市内に在籍する中高吹奏楽部顧問の有志と、市内に拠点を置く一般(学生、社会人など)吹奏楽団の有志で実行委員会を結成し、さまざまな年齢層の演奏者を集め、通年で合同練習会を開催する。また、定期的に発表の機会を設けて、その成果を体感するという画期的な吹奏楽集団。

「ケヤキ・セクション」(けやきの太い幹のように、しっかりとした基礎力の定着と基本的技術の習得)と「ローズ・セクション」(バラのように美しい表現力の向上とより豊かな技術の習得)の 2 チーム編成で、どちらのセクションに所属するかは、自分の判断か初回の練習での相談になる。

「部活動という学校教育活動と、一般バンドという地域の社会教育活動を繋ぐ試みを長年構想していました」と発案者の稲毛さん。「稲毛さんの話を聞き、それが実現したら吹奏楽が好きな子ども達がもっと輝けると思い、実行委員を引き受けました」と前橋市吹奏楽連盟理事長でもある島崎さん。

 

▲稲毛さん

今年度のローズ・ウィンドアンサンブルの募集対象は、市内の中学、高校吹奏楽部員、一般吹奏楽団員。吹奏楽部顧問の演奏や指揮での参加も可能だ。〆切は6月7日。

練習開始は6月下旬を予定している。

幅広いメンバーで音楽をつくる

今年3月にも同様の募集をしたところ、中学9校58人、高校2校25人、一般4団体など20人の、合計103人が応募。4回の練習を市内吹奏楽部顧問ら6人が指導し、その成果を藤岡市みかぼみらい館で行われた「みらい音楽広場」で披露、6曲を演奏した。

「志のある大勢が参加し、予想以上に充実した機会になった」と稲毛さん。「幅広いメンバーで一つの音楽を作っていく楽しさは、学校単位の活動では味わえない」と島崎さんは振り返る。

▲みかぼみらい館での演奏の様子

参加した生徒からは「また参加したい」という声が多く、非常に良い刺激となり、より一層部活動に真剣に取り組むようになったという。参加しなかった生徒も彼らから刺激を受けているそうだ。

「生徒同様、我々指導者もローズの経験をそれぞれの学校に持ち帰ることができた」と島崎さん。

4月にはローズ参加者対象に全国トップクラスの東海大学付属高輪台高吹奏楽部との合同練習会を行い、54名が参加した。好評を受け、同様の企画を検討中とのこと。

▲島崎さん

今年度の申し込みは、下記URLから。

部活動の地域移行の一つの形としても注目だ。吹奏楽を楽しくレベルアップしたい人、ぜひ応募を。

みかぼみらい館での演奏の様子はこちらから。

ローズ・ウィンドアンサンブル応募先