ビストロ欅
麦豚で作るハヤシライス

２週間かけて作るデミグラスソースを使ったハヤシライスが看板のビストロ。T-1グランプリ用に提供している特別バージョン「彩り野菜とグリル麦豚ハヤシライス」が人気を集めています。

見るからに柔らかそうな大きな豚バラが３枚、どーんと載っています。ソテーされた赤と黄色のパプリカ、緑のカボチャ、白いレンコンに付け合わせの紫キャベツのマリネ。確かに美しい彩りです。

では、いただきますか。スプーンを手にしたら、「ちょっと、お待ちください」。女性スタッフが携帯バーナーで肉を炙り始めました。これは見事なパフォーマンス。肉が焦げる音と香りが食欲を誘います。

それでは、改めてアーン。まずは褐色のハヤシライスを堪能します。やはり美味しい。奥深い味わいに完成度の高さを感じます。

豚肉はスプーンで簡単にほぐれます。出汁で３時間煮込んでからオーブンで温めるそうです。ソースによく絡ませて。ますます美味しい。

牛骨や牛スジを煮込むデミグラスソースを使うハヤシライスの具は当然ながら牛肉です。でも、豚肉にもこんなに合うなんて。

すっかり感激していると、「実はソースも特別なのです」とシェフの萩原達也さん。「豚肉に合わせるため、豚骨のある部分も一緒に煮込んで専用のソースを作りました」とか。手間をかけていますね。

オーナーの河村悠史さんは「何度も試作して完成させた。豚肉のハヤシライスを前橋の新たな名物として普及させたい」と願っています。「T-1グランプリ」の称号。つかみたいでしょうね。