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医師が生産する前橋産オリーブオイル
2023年度版の先行予約スタート
2023.11.04
今年もオリーブの収穫時期がやってきた。フレッシュなオリーブの一番搾り、エキストラバージンオリーブオイルの味と香りは格別だ。前橋にも、良質なオリーブオイルを作る人がいる。「オリーブの小枝香房」の村谷貢さんだ。本業は村谷胃腸科医院(前橋市朝倉町)の院長。いま収穫中の実から作るオイルは11月下旬から12月上旬に販売開始予定。現在、先行予約を受け付けている。(取材/柁原妙子リポーター)
国際オリーブオイルコンテストで2年連続銀賞
「今年のオリーブは昨年同様、良い出来です」と胸を張る村谷さん。 一つひとつ手摘みで収穫したオリーブの実を48時間以内に、園内の搾油所で絞り、高鮮度なオイルにする。
「果実そのものの品質は勿論だが、オイルの出来栄えを左右するのは工程にある」と言う。中でも、砕いた実をペースト状にして練る時間や搾油の技術が重要。「豆を炒るところから手をかけて淹れたコーヒーが美味しいのと同じ。全自動ではできない」と説明する。
村谷さんのオイルは、OLIVE JAPAN®️国際オリーブオイルコンテストで、2022年、2023年の2年連続銀賞を受賞していることでお墨付き。
受賞について、「前橋で採れ前橋で搾油、前橋で瓶詰めした、正真正銘の前橋産。群馬でも品質の良いオイルが作れることが証明できた」と自信を覗かせる。
趣味で道楽です
八幡山古墳のすぐ近くに、200坪ほどのオリーブ園と搾油所がひっそりと佇む。当初は診療所の駐車場にする目的で入手した土地だが予定変更。「単に景観を気持ちよくしたい」という理由で2008年にオリーブを20数本植樹した。当時、オイル作りなどは全く頭になく、今でも「趣味の盆栽と同じで道楽」と話す。
オリーブという名前は幼少の頃、母親が信仰していた教会で見聞きしていたが、実物との出会いは20代初めに訪れたイタリアの女子修道院。それが感動的だった、ということにしてはいるが、「もしかしたら家族にオリーブを植えることを説得するための苦肉の策だったのかもしれない」と煙に巻く。
現在、メーンの品種「ミッション」をはじめ6種のオリーブを育てている。
今年のオイルは11月下旬から12月上旬に数量限定で販売開始する。先行予約は下記HPの問い合わせフォームから連絡を。